第26回-精神専門16

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問題 16 認知症高齢者の支援に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 認知症疾患医療センターは, 国が設置する高度専門医療研究センターである。
2 認知症地域支援推進員は, 市町村において医療機関・介護サービス事業所などをつなぐコーディネーターである。
3 認知症サポーターキャラバンは, 認知症高齢者支援について高い専門性を有する福祉職を養成する事業である。
4 レスパイトケアは, 認知症高齢者が家庭を離れて休息するための方法である。
5 認知症サポート医は, 認知症高齢者を身近で支える, かかりつけ医のことである。

認知症に関する問題です。重要用語を正確に覚えておかないといけないのですね。正答の2以外をどれだけ選択肢から外せたかどうかがキーになると思います。

選択肢1 誤り。認知症疾患医療センターは, 都道府県及び指定都市により認知症専門医療の提供と介護サービス事業者との連携を担う中核機関として指定を受けた医療機関のことです。全国に150カ所の整備を目的としています。

選択肢2 正答。市町村において認知症疾患医療センターや医療機関, 介護サービス及び地域の支援機関をつなぐコーディネーターとしての役割を担うのが認知症地域支援推進員です。認知症の医療や介護における専門的知識及び経験を有する医師, 保健師, 看護師, 作業療法士, 精神保健福祉士, 社会福祉士, 介護福祉士のいずれかの資格を有する者等がその任に付き, 地域包括支援センターなどに配属されます。

選択肢3 誤り。認知症サポーターキャラバンについてはこちら。認知症サポーターは, 認知症について正しく理解し, 認知症の人や家族を温かく見守り, 支援する応援者です。特別な資格などは必要ではなく, 研修を受ける事で認定されます。受講者にはオレンジリングが渡されることも有名ですね。

選択肢4 誤り。レスパイトケアとは, 高齢者などを在宅でケアしている家族を癒やすため, 一時的にケアを代替し, リフレッシュを図ってもらう家族支援サービスです。ショートステイやデイサービスを利用して本人のケアのみならず, 家族に休息の時間を与える事も大きな目的です。

選択肢5 誤り。認知症にかかる地域医療体制構築の中核的な役割を担う「認知症サポート医」とプライマリケアを担うかかりつけ医とは別のものです。なんだかわかりにくい文章ですねー。

今日はここまでー。

カテゴリー: 第26回精神専門科目, 精神保健の課題と支援 パーマリンク