第26回-精神専門18

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今日二問目!!がんばっていきましょうー。

問題 18「精神保健福祉資料(平成23年度)」による, 精神科病院に新たに入院した患者とその動態に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 統合失調症, 統合失調症型障害及び妄想性障害が, 半数以上である。
2 40歳未満の患者が, 半数以上である。
3 1年後も入院が継続していた患者の半数以上は, 65歳以上である。
4 1年後も入院が継続していた患者の半数以上は, 認知症である。
5 入院して6か月後も, 半数以上が継続して入院している。

現行の資料はこちら。問題は, 新規入院患者の内訳に関する問題ですね。ちょっときわどいところを突いてきている上にいまいち出題者の意図がわかりにくい問題ですね。これが解けた人は少ないと思います。

選択肢1 誤り。疾患別の在院患者数を見ると, 統合失調症, 妄想性障害は全体の約6割を占めています。一方で, 新規入院に限って言うと, 疾患別に言うと最も多いのは変わりませんが, 36%くらいになっていますね。続いて感情障害, 器質性精神障害と続きます。これを選んだ人多そうだなあ。

選択肢2 誤り。年齢別に見ると, 40歳以上65歳未満が最も多く約40%, 次いで20歳から40歳が20%位です。これを選んでしまった人も多そうです。ただ, 「新たに入院したもの」というのは統計的には完全に新規の入院ではないと思います。再入院も含まれると考えれば妥当かな。。ちょっと自信がありません。

選択肢3 正しい。これはリンク先の資料の残留数のところを見ればいいと思います。残留数が最も多いのは75歳以上が最も多く, 65歳以上も含めると60%近くに達します。若いクライアントは短期間で退院しやすくなっている一方で, 高齢層の社会的入院の問題は依然として続いていると考えればいいと思います。

選択肢4 誤り。これは小さな差ですが, 疾病別に見ると統合失調症が最も多い比率になっていますね。

選択肢5 誤り。これは明らかに誤りですね。新規入院患者のうち80%以上が3ヶ月以内の退院しています。

難易度の高い問題だったように思います。資料を見ながらでもかなり難しく感じました。

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