第26回-精神専門23

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問題 23 福祉専門職の国家資格に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 精神保健福祉士と社会福祉士は, 基盤となるソーシャルワークの理念, 倫理, 価値において異なる。
2 精神保健福祉士, 社会福祉士, 介護福祉士は, それぞれが福祉の相談援助専門職として異なる法律によって規定された国家資格である。
3 社会福祉士は, 身体上若しくは精神上の障害があること又は環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者を相談援助の対象としている。
4 社会福祉士は, 精神保健福祉士と同様に, 対象者に主治医がいる場合には, その指導を受けると規定されている。
5 社会福祉士は, 精神保健福祉士と同様に, 日常生活への適応のために必要な訓練を行う, リハビリテーションの専門職としても位置づけられている。

精神保健福祉士と社会福祉士, 介護福祉士についての問題です。これはサービス問題かと思います。問題としてはサービスでも背景にある現状の正確な理解はかなり難しそうです。解説はちょっと自信がないので話半分で。。あと間違えていたら教えてください。

選択肢1 誤り。精神保健福祉士, 社会福祉士ともに社会福祉学を基盤とした専門職です。両者は姉妹資格ですよね。

選択肢2 誤り。これは精神保健福祉士にとっては, ちょっと難しい問題ですね。精神保健福祉士は独立した法律ですが, 介護保険法の成立に向けて, 介護の専門家と相談援助の専門家を同時に作ろうとしたという背景もあり, 社会福祉士と介護福祉士は, 同じ法律で規定されています。条文はこちら。

選択肢3 正答。条文第2条に記載されています。

選択肢4 誤り。社会福祉士はその名称が示す様に, 生活の全ての福祉に関わる専門家なので, 基本的には福祉の現場での活躍が期待されてできた資格です。そのため, 医療に関わる主治医との関係については明記されていないと思います。精神保健福祉士は「保健」という文字が入っているので, 「医療」と「福祉」の架け橋になることが期待されているため, 主治医との関係が明記されています。

選択肢5 誤り。精神保健福祉士はその条文中に「訓練」という言葉が明記されていますが, 社会福祉士は記載されていません。これは精神保健福祉士が, 医療と福祉にまたがる精神障害のクライアントへ援助に特化したスペシフィックソーシャルワーカーであるのに対し, 社会福祉士が生活すべての福祉を網羅するジェネリックソーシャルワーカーであることを示しているのではないかと思います。

今日はここまでー。

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