第26回-精神専門29

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問題 29 多職種連携の意義に関する次の記述のうち, 正しいものを2つ選びなさい。
1 様々な専門職の視点を基に, 利用者の理解について全人的な把握が可能になる。
2 専門職の間で発生する対立・葛藤を未然に防止することができる。
3 利用者の意向確認が省け, 専門職による方針決定が迅速になる。
4 医学モデルによる治療システムに適しており, 医師の指導が徹底できる。
5 異なる立場の専門職同士が共に学び合い, 専門職として成熟していく機会になる。

チームアプローチに関する問題です。比較的難易度は低い問題だと思います。

選択肢1 正答。それぞれの職種の専門性を生かしてアセスメントし, 情報を共有化することで全人的に利用者の理解することができると思います。

選択肢2 誤り。専門職の間で発生する対立・葛藤はチームアプローチの中では重要な意味があります。防止するのではなく, 対立・葛藤の中で何が利用者のニーズに合致するのかをすりあわせていくことにチームアプローチの意味があると思います。

選択肢3 誤り。専門職の方針決定は迅速になる可能性はありますが, 利用者の意思を省くことはあり得ませんね。

選択肢4 誤り。医師は, チーム医療の責任者ではありますが, 他の専門職はそれぞれの専門性を十分に発揮すべきであり, 医師の指導のみに従うわけではありません。

選択肢5 正答。チームアプローチを行う中で, 様々な職種の視点を学び, より重層的な関わりが可能になります。

今日はここまでー。ふむふむ。

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