第26回-精神専門36

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さて, 新しい科目にチャレンジです。

問題 36 次の記述のうち, 「精神保健医療福祉の更なる改革に向けて」の内容として, 正しいものを1つ選びなさい。
1 精神障害者保健福祉手帳制度を創設し, 精神障害者も障害福祉サービスを利用できるよう求められている。
2 精神障害者居宅介護等事業を創設し, ホームヘルプサービスを充実するよう求められている。
3 条件が整えば退院可能とされる72,000人の入院患者について, 退院・社会復帰を目指すことが初めて指摘され, 総合的な取組が求められている。
4 市町村を中心に, 精神障害を含め障害種別, 疾病を超えた一元的なサービスに統合化し, サービス利用の利便性を高めることが求められている。
5 相談支援体制やケアマネジメントにおける医療・福祉の連携等, 地域生活支援体制を充実・強化することが求められている。
(注)「精神保健医療福祉の更なる改革に向けて」とは, 2009年(平成21年)9月にとりまとめられた「今後の精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会報告書」(厚生労働省)として公表されたものである。

以下はこれは厚生労働省の説明の抜粋ですけど, なんか読みにくいですね。

精神保健福祉の更なる改革に向けて」は, 平成16年に取りまとめられ, 概ね10年間の精神保健医療福祉改革の具体的方向性を明らかにした「精神保健医療福祉の改革ビジョン」の中間点を迎えて, その後5カ年の重点施策群の策定に向けて発表されたものです。

簡単に言うと, これから精神保健福祉をどんな感じにしていくかーっていうガイドラインのようなものです。これもよく出題されるのでしっかり読み込んでおくことが必要です。

原文はこちら

選択肢1 誤り。精神障害者保健福祉手帳は1995年の精神保健福祉法の成立時にすでに法定化されています。これは明らかに時代的に間違っていることが分かると思います。

選択肢2 誤り。ホームヘルプサービス は1999年の精神保健福祉法の改正時にすでに法定化されています。選択肢1と選択肢2は「創設」と書いてあるので, 法改正に関する年号問題ですね。

選択肢3 誤り。選択肢の中の「初めて」という部分が異なります。前の段階の「精神保健医療福祉の改革ビジョン」で既に数値目標と具体的な施策は明示されています。

選択肢4 誤り。内容は間違っていないと思いますが, これは「精神保健医療福祉の更なる改革に向けて」には記されていません。「精神保健医療福祉の更なる改革に向けて」は他の障害種別まで含んだ内容ではないと思います。

障害者総合支援法に書かれている内容ではないでしょうか。

選択肢5 正答。設問のとおりだと思います。

選択肢4と5で悩んだ人が多いのではないでしょうか。細かい所まで全部覚えるのはかなり難しいので, 出題の中からヒントを見つけ出して解くしかないでしょうね。

今日はここまでー。

 

 

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