第26回-精神専門39

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問題 39 精神科医療機関の精神保健福祉士が行う支援に関する次の記述のうち, 適切なものを1つ選びなさい。
1 支援は, 医師や看護師の指示により開始する。
2インテークでは, 関係づくりを基軸とした情報収集を心がける。
3 アセスメントは, 診断, 治療に役立つ疾病や障害の現状把握を目的にする。
4 支援計画は, 精神保健福祉士があらかじめ設定した支援課題に基づき立案する。
5 介入では, 家族や社会資源との関係を調整するために, ジェノグラムを用いる。

これはかなりサービス問題だと思います!しっかり解いておきたいところですね。

選択肢1 誤り。精神保健福祉士は, 他の専門職との連携が重要ですが, 「指示」を受けるべき立場にはありません。実際には, 他職種からの「依頼」で援助を始める事はよくあるとは思います。

選択肢2 正答。インテーク面接は, クライアントと精神保健福祉士との出会いの場です。多くの場合は情報収集からはじまりますが, その際には選択肢にあるように関係作りを重要な目標の1つとして行う事が大事ですね。

選択肢3 誤り。「診断, 治療に役立つ疾病や障害の現状把握」は医学モデルによるアセスメントです。精神保健福祉士がおこなうべき情報収集は, 本人のニーズ, 生活のしずらさや生活歴が重要になってくると思います。

選択肢4 誤り。支援計画はクライアントと精神保健福祉士が共同で行うものです。援助側の見立ては大事ですが, あくまで本人が主役であることは言うまでもありません。

選択肢5 誤り。エコマップ (人間相関図)の説明だと思います。ジェノグラムは家族関係図とも言われ, 家族構造を把握するために使用されるものです。エコマップは, ハルトマンによって開発された生態地図で, 社会資源や人間関係などを俯瞰してみるのに役立ちますね。

今日はここまでー。

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