第26回-精神専門40

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問題40 就労移行支援事業所に勤務するF精神保健福祉士は, 来週, 地域の企業に就職が決まったGさんと面接を行った。Gさんは, 面接を通して自分の変化を振り返り, 働くための生活習慣を身につけられたことと, 自分に合った仕事を見つけるという目標を達成できたことに満足していた。しかし, サービスを受け始めたころのプログラムが単調で物足りなかったことと, 就労までに時間がかかり過ぎたことは残念だったとも述べた。F精神保健福祉士は, Gさんにどのような支援があったらより早く就労できたと思うか質問し, Gさんが答えてくれた内容を次の支援にいかしていくことを約束した。
次のうち, この面接を実施した支援過程として, 正しいものを1つ選びなさい。
1 モニタリング
2 再アセスメント
3 エバリュエーション
4 終結
5 アフターケア

これもサービス問題ですねと思ったらかなり迷いました。事例の情報からは正確に解答することは困難ですが, 他の選択肢も含めて総合的に判断する必要がありますね。

選択肢1  誤り。モニタリングとは, 介入(支援, サービス)開始後の経過の観察・点検のことです。FさんとGさんの関係はこれからも続くとは思うのですが, 当初の目標であった就労というものが達成している以上この状況ではモニタリングとは言えないのではないでしょうか。

選択肢2 誤り。再アセスメントは, モニタリングを通じて, 状況や課題, 今後の援助方針を検討することです。これからの援助を通じて行う可能性はありますが, 事例の内容は再アセスメントとはいえませんね。

選択肢3 正答。エバリュエーションは「事後評価」とも言います。援助の終了時又は一段落したときに, 今までの援助過程について, 効果の判定, 欠点, 将来予測及び今後の改善点を当事者とともに検討することをいうことを言います。これが正答ではないでしょうか。

選択肢4 誤り。「次の支援にいかしていく」ということからも, FさんとGさんの関係はこれからも続いていく様子です。終結ということではありませんねー。

選択肢5 誤り。アフターケアは, サービス利用を終結した後, 利用者は不安や生活上の困難に遭遇した時に, そうした事態に対応してフォローアップすることです。

選択肢3と選択肢2で相当悩みました。モニタリングもエバリュエーションもソーシャルワークのうち「評価」に分類されます。あとは時期との関係でしょうかねー。

今日はここまでー。

 

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