第26回-精神専門41

Pocket

問題 41 次の記述のうち, 精神保健福祉士が行うストレングス視点に基づく援助として, 正しいものを2つ選びなさい。
1 精神保健福祉士が, クライエントにストレングスを身につけさせる。
2クライエントの希望や願望を援助目標に反映させる。
3 精神保健福祉士が, 援助過程の方向性や内容を決定する。
4 援助において, 精神保健福祉士が主に活動する場は, 地域である。
5 資源を活用する際には, 一般的な資源よりも精神保健福祉サービスを重視する。

ストレングスモデルの説明ですね。サービス問題だとは思うのですが, 正直どうかなーとも思います。

ストレングスはその人が, 元来持っている「強さ・力」に着目して, それを引き出し, 活用していくケース・マネジメントの理論・実践の体系です。理論的背景には, ラップやゴスチャなどが大きな影響を与えています。

選択肢1 誤り。ストレングスは, 元々クライアントがもっているものですね。これは明らかに間違い。

選択肢2 正答。援助目標は, クライアントと援助者の共同で作成されます。その際, クライアントの希望や願望を具体的な目標としていれる事で, ストレングスを引き出しやすくなります。

選択肢3 誤り。援助過程の方向性や内容の決定のはあくまでクライアントですね。
選択肢4 正答。ここまで言いきってしまっていいのかという疑問は残りますが, その他の選択肢が明らかに間違っているので消去法でこれが正答になると思います。

(追加) 卒業生から教えてもらったのですが, ゴスチャらのストレングスの定義に「われわれの仕事の主要な場所は地域である」という文言があるそうです。設問は, ゴスチャらのストレングスモデルを直接尋ねる内容はではありませんが, 出題者はこれを意識して作成したのだと思われますねー。

選択肢5 誤り。社会資源に優先順位はありません。さまざまなサービスをクライアントの自己決定によってバランスよく利用することが大切だと思います。

サービス問題だけど, 無駄に緊張させられる問題でしたねー。試験本番では, 焦っちゃって間違った人もいそうですねー。

今日はここまでー。

 

カテゴリー: 第26回精神専門科目, 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 パーマリンク