第26回-精神専門42

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問題 42 次の記述のうち, 精神保健福祉士が行うグループワークとして, 適切なものを1つ選びなさい。
1 精神科病棟では, グループ活動におけるメンバーの発達や成長を他の専門職とともに評価する。
2 地域活動支援センターでは, プログラムを参加メンバーの主治医が指示した内容にする。
3 就労継続支援B型事業所では, グループワークに活用する資源を施設内にとどめる。
4 保健所デイケアでは, 全員にグループへの参加を義務づける。
5 精神科デイケアでのグループワークでは, 同一メンバーで期間を限定せずに活動を継続し, 安心感を保持する。

グループワークに関する問題もよく出題されますね。これもサービス問題だったのではないかと思います。

選択肢1 正しい。ちょっと悩みましたがここでいう「評価」とは, 本人の優劣ではなく, 介入による本人の変化をみるということなので様々な専門職とともに行うべきことだと思います。

選択肢2 誤り。プログラムの内容は, クライアントとともに一緒に検討していくものです。医師の指示によって変わって行くものではありません。

選択肢3 誤り。就労継続支援B型は, 「通常の事業所に雇用されることが困難な障害者につき,就労の機会を提供するとともに,生産活動その他の活動の機会の提供を通じて,その知識及び能力の向上のために必要な訓練を行う事業」です。この事業は施設に通所して行うものですが, 「就労の機会」については施設外での活動も含みます。具体的には, 市から委託を受けた公園清掃などは多くの場所で行われていますね。

選択肢4 誤り。昨年の問題の中でコノプカのグループワークの14原則が出題されていますが, 「参加」の原則においては, グループワークでは, 参加にはいろいろな形があることが述べられています。クライアントが各自の能力の段階に応じて参加するよう, ワーカーは各々の能力に応じて参加できるような活動を考え, メンバー相互の交流が促進されるように媒介者として機能することが求められています。

選択肢5 誤り。まず「同一メンバーで」という部分がおかしいですね。デイケアは新規メンバーが入ることもある流動性の高いグループです。また「期間を限定せず」というのも少し問題があります。デイケアのプログラムは漫然と行うのではなく, 個別の支援計画に乗っ取って目標を決めて行うものだと思います。

今日は, 合格発表日です。最近の国家試験は, 「運」の入り込む要素を強いので, 結果が悪かった人もあまり自分を責めない様にしてくださいね。今年受験された皆様本当におつかれさまでした。

来年, 受験予定の方は, 試験まで実はあと10ヶ月しかないので早め早めに勉強を初めてくださいねー。

今日はここまで。

 

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