第26回-精神専門61

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問題 61 精神医療審査会に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 決定に不服がある場合, 上級審査機関に審査請求することができる。
2 精神医療審査会運営マニュアルによると, 取り扱った審査の資料及び議事内容の記録については, 少なくとも5年間は保存するものとされている。
3 退院等の請求を受けて, 精神科病院の管理者に対し, 退院や処遇改善を命じることができる。
4 退院等の請求では, やむを得ない事情がある場合を除き, 請求受理からおおむね1か月以内に, 審査結果を通知するものとされている。
5 退院等の請求では, 同一内容の請求が頻回にある場合, すべて意見聴取を行うこととされている。

さて, 新しい科目です。やっとここまできました。なんとか一日一問やってますけど共通科目になったらこのペースは難しそうだなあ。

精神医療審査会に関する問題は, かなりよく出題されるのでこれは詳しくチェックしておく必要があります。こちらの問題も確認しておきましょう。設問はちょっと難しすぎるかなあ。。消去法でなんとかという感じでしょうか。運営マニュアルの最新版はネット上で見つからなかったので, こちらを参考にしました。

選択肢1 誤り。これは, 試験センターの回答を見るまで分かりませんでした。ちょっと盲点のような問題でしょううか。「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律の一部を改正する法律案に対する付帯決議」では, 『 精神疾患の患者の権利擁護を図る観点から, 精神医療審査会の専門性及び独立性を高めることや精神医療審査会の決定に不服のある患者からの再度の請求への対応など機能強化及び体制の整備の在り方を検討し, 必要な措置を講ずること。』とされているので, 上級審査機関がないことが問題視されている様子です。精神医療審査会の決定に不服がある場合には, 再審査を行うのではないかと思います。

選択肢2 正答。これは全然知りませんでした。ただ, 公文書の保存期間を考えると5年が自然かなあ。。ちなみに当初は3年だったみたいです。

選択肢3 誤り。これはよく誤解されていますが, 退院や処遇改善の命令を行うのは都道府県知事の役割です。審査会はあくまで, 第三者機関として機能していることを覚えておきましょう。

選択肢4 誤り。なんかしょうもない日本語の問題でしょうか。。運営マニュアルには, 概ね1ヶ月, やむをえない場合には, 3ヶ月以内と書かれています。一ヶ月以内ってのが間違いなのかな?なにか勘違いしているかもしれないので, 各社の問題が出そろったら改訂するかもです。

選択肢5 誤り。運営マニュアルには「また, 同一人から同一趣旨の請求が多数ある場合には, 審査の円滑な運営ができるよう, 事前に十分整理しておくものとする」とあります。「すべて意見聴取を行う」のが誤りですね。

うーむ。難しかった。今日はここまでー。

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