第26回-精神専門68

Pocket

問題 68 社会復帰調整官に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 保護観察所には, 社会復帰調整官を配置することが望ましいとされている。
2 当初審判では, 生活環境の調査を基に対象者の処遇を決定する。
3 入院中から退院後の円滑な地域移行を目指し, 生活環境の調整を行う。
4 資格要件は, 対人援助にかかわる国家資格を有し, かつ3年以上の業務経験のある者と規定されている。
5 審判において, 精神保健福祉の観点から必要な意見を述べる。

2問連続の医療観察法問題ですね。これも解いておきたい問題です。

選択肢1 誤り。医療観察法第二十条には, 「保護観察所に, 社会復帰調整官を置く」とあります。のぞましいではなく, 必置義務と覚えておきましょう。

選択肢2 誤り。審判の決定を行うのは, 精神保健審判員と裁判官の合議体です。社会復帰調整官は, 生活環境の調査などを行って審判に関する情報収集の役割も持ちますが, 審判の決定を行う立場にはありません。

選択肢3 正答。選択肢の通りです。

選択肢4 誤り。社会復帰調整官については「精神保健福祉士」と法律に明記されていますが, 具体的な経験年数については見つけることが出来ませんでした。実際の採用条件では, 精神保健福祉士の資格を有すること, 又は, 精神障害者の保健及び福祉に関する高い専門的知識を有し, かつ, 社会福祉士, 保健師, 看護師, 作業療法士若しくは臨床心理士の資格を有すること及び精神保健福祉に関する業務において8年以上の実務経験を有することとされているみたいです。この8年ってのは, 規則かなにかに書いてあるのかなあ??だれか知っている人がいたら教えてください。

選択肢5 誤り。選択肢の内容は精神保健参与員の役割の説明です。

今日はここまでー。

カテゴリー: 第26回精神専門科目, 精神保健福祉に関する制度とサービス パーマリンク