第26回-精神専門67

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問題 67「医療観察法」に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 対象行為は, 殺人, 強盗, 放火, 強姦, 強制わいせつの5つである。
2 対象者は, 起訴され判決が確定した者を除き, 心神喪失で不起訴となった者である。
3 目的は, 対象者の医療及び保護である。
4 通院医療では, 精神保健参与員による精神保健観察が実施される。
5 地域処遇の実施期間中でも, 「精神保健福祉法」の措置入院になる場合がある。
(注)「医療観察法」とは, 「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」のことである。

医療観察法に関する問題です。よく出題される上に比較的難易度も低いのでなんとか解いておきたい問題ですね。こちらこちらこちらの問題もチェックしておきましょう。っておおすぎ!!

選択肢1 誤り。医療観察法の「重大な他害行為」とは, 殺人, 強盗, 傷害, 傷害致死, 強姦・強制猥褻, 放火の6つを指します。選択肢には傷害が含まれていませんね。

選択肢2 誤り。心神喪失で不起訴となった者以外にも, 心神耗弱者の行為は刑を減軽されたものも対象になります。

選択肢3 誤り。医療観察法の目的は, 対象となる人の社会復帰を促進することを目的としています。

選択肢4 誤り。精神保健観察を行うのは, 参与員ではなく社会復帰調整官ですね。

選択肢5 正答。通院中は, 医療観察法及び精神保健福祉法の双方適用になるので, 通院中に精神保健福祉法における入院治療の適用となることもあります。

今日はここまでー。

 

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