第25回-精神専門24

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事例を読んで, 地域活動支援センターで働くB精神保健福祉士の対応に関する次の記述のうち, 適切なものを1つ選びなさい。

Aさん (32歳, 男性) は退院後, すぐにアルバイトに出て, 無理をしては体調を崩し, 同居している両親に当たるなどを繰り返していた。今は地域活動支援センター3型に通っているが, 朝起きるのが苦手で, いつも昼過ぎに来所している。ある日, 急に「一般企業で働きたい」とB精神保健福祉士に相談があった。

1 いつも退院直後の仕事で体調を崩しているので, 「主治医の先生は, どう思われるかしら」と話した。

2 仕事をするには, 朝, 出勤できることが前提となるので, 「生活のリズムが整わないと, 朝がきついのではないかしら」と話した。

3 Aさんの気持ちや希望などを確認するためにう, 「なぜ一般企業で働きたいと思ったの」「どういう仕事がしたいのかしら」と尋ねた。

4 本人の希望を支えることが大事なので, 「ハローワークには, 障害者支援の専門家がいるので, すぐに連絡してみましょうか」と尋ねた。

5 Aさんが体調を崩したら家族に負担がかかるため, 「ご家族の意向を確認したいので, 連絡をとってもいいかしら」と尋ねた。

事例問題ですね。

よく読んでみると, 事例でない問題にはついては「正しいものを選べ」なんだけど, 事例問題は「適切なものを選べ」になっています。つまり事例問題については各選択肢は文脈によって○になったり×になったりするので, 正しいものというよりも, 5つの選択肢の中で一番適切なものを選べということになりますね。

正答は3です。何はともあれ, なぜAさんが就労したくなったのかを「聞く」ことからPSWの援助ははじまります。直接的なニーズは「就労」となっていますが, もしかすると, 地域活動支援センターの人間関係で悩んでいるのかもしれないし, 両親亡き後のことを不安に思ったのかもしれません。それ以外の選択肢は全て, 表面的なニーズにとらわれてAさんの潜在的なニーズを傾聴する姿勢に欠けていますね。

実際に実習でも「どう対処するか迷った」みたいな感想を言う学生も多いですが, これは裏を返せば「本当にニーズが分からなくて困った」ということが多いです。クライアントの話は当初表面的なニーズとして表出されることが多いので, ついついその表面的なニーズに対して返答したくなります。「なんでだろう?」と感じる癖をつけておく事が大事だと思います。

ところで, この問題ちょっと日本語がおかしいなあと感じませんでした??

「かしら」っていうのはどうなのかなあ。。なんか敬語として成立してないし, どうもパートナーシップという感じがしないような。。。全部がそれに統一されているならまだなんとか分かるんですが, 選択肢4 だけはちゃんとした敬語になってるのでどうも釈然としない問題だと思います。

まあ日本語の専門家ではないのでなんとも言えませんね。ちょっと金曜, 土曜とちょっと所用で更新ができなかったので, 今日は3問目標にしていみます。

いよいよ誤字が増えそうだな。

 


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