第26回–共通科目49

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問題49 人口動態に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1「日本の将来推計人口(平成24年1月中位推計)」によると, 日本の総人口は, 2060年(平成72年)に約6,400万人になると推計されている。
2 厚生労働省の人口動態統計によると, 2012年(平成24年)の合計特殊出生率は, 1.21で前年を下回った。
3「平成23年簡易生命表」(厚生労働省)によると, 2011年(平成23年)の平均寿命は女性は85年を上回っているが, 男性は80年に達していない。
4「日本の地域別将来推計人口(平成25年3月推計)」によると, 65歳以上人口が総人口に占める割合は, 2040年(平成52年)には, 全都道府県で4割を超えると推計されている。
5 厚生労働省の人口動態統計により, 2012年(平成24年)の死亡数を死因別にみると, 第1位は悪性新生物, 第2位は脳血管疾患となっている。

しばらく更新をさぼっていました。新しい科目ですねー。社会保障も毎年かなり難しいですがなんとか乗り越えていきましょう。人口動態に関する出題は例年かなり多いので1つ1つ丁寧に覚えておく必要があります。

選択肢1 誤り。原文はこちらです。日本の将来推計人口は, 国立社会保障・人口問題研究所が国勢調査等を踏まえて発表しているものです。選択肢はなんか微妙な問題ですねえ。6400万人ではなく8674万人が正答です。平成22年現在の人口は約1億2806人ですから, 50年後には半分とまではいかないまでもかなり減ってるという感じで覚えておきましょう。

選択肢2 誤り。これもよく出題されますね。合計特殊出生率は, 15~49歳までの女性の年齢別出生率を合計したものです。簡単に言うと, 1人の女性が一生の間に生むまでの子どもの数を示します (いろいろな種類が難しい計算があるので気になる人はこちらを参考に)。一般的にはこの数字が2.07 を超えていれば人口増加社会と言われています (人口置換水準)。リンク先を見てもらえば分かると思いますが, 先進国はのきなみ減少傾向にありますが, 日本はその減少幅が特に大きく, 現在は1.43となっています。平成元年の1.57ショックについても覚えておきましょう。

選択肢3 正答。結構細かい点をついてきますねえ。。原文はこちら。平均寿命は男性は79歳, 女性85歳となっています。ココ数年は大きな変化はない様子ですね。

選択肢4 誤り。これも細かい点をついてきています。原文はこちら。要旨を見ると, 「2040年には, 65歳以上人口が40%以上を占める自治体が半数近く」とあります。地域差があるのでさすがに全都道府県というのは無理があると思いますね。ショッキングなのは, 「2040年の総人口はすべての都道府県で2010年を下回る」ことでしょうか。こちらも覚えておいて損はなさそうですね。

選択肢5 誤り。死因の第一位は悪性新生物, 第二位は心疾患となっています。脳血管性疾患は第4位なので誤りだと思います。

人口動態に関する問題はよく出題されますが, この問題は細かい内容が多かったので難しかったです。。今日はここまでー。

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