第26回–共通科目69

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問題69 生活福祉資金貸付制度に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 生活福祉資金の借入れの申込みは民生委員を介して行わなければならない。
2 生活福祉資金の貸付金を償還期限までに返却しなかった場合, 延滞利子を付して返済しなければならない。
3 連帯保証人を立てないと生活福祉資金の貸付を受けることができない。
4 生活福祉資金は重複貸付が禁止されているため, 総合支援資金の貸付を受けた場
合, 教育支援資金の貸付を受けることはできない。
5 生活福祉資金の借入れの申込み先は福祉事務所である。

生活福祉資金貸付制度は, 低所得者や高齢者, 障害者の生活を経済的に支えるとともに, その在宅福祉及び社会参加の促進を図ることを目的とした貸付制度です。 実施主体は都道府県社会福祉協議会で, 総合支援資金, 福祉資金, 教育支援資金, 不動産担保型生活資金などの種類に分類されています。昨年の精神専門科目のこちらでも出題されています。

選択肢1 誤り。生活福祉資金の実施主体は都道府県社会福祉協議会です。民生委員を仲介する必要はありません。この制度に関しても民生委員は相談支援の役割を担っていると思います。

選択肢2 正答。貸付金の利子については連帯保証人を立てる場合には無利子, 立てない場合には1.5%となっています。費用については償還計画に基づいて償還しますが, 最終償還期限日を経過した後に償還しない貸付金の元金が残っている場合は, 残元金に対して年利10.75%の延滞利子(遅延損害金)が日々加算されます。

選択肢3 誤り。おっと選択肢2で先走って解説していました。そちらを参考にしてください。

選択肢4 誤り。これは知りませんでしたが, 重複が可能です。選択肢に出てくる総合支援資金貸付は, 失業等により日常生活全般に困難を抱えている方を対象として, 生活の立て直しや経済的自立等を図るのが目的です。また, 教育支援資金は一定の所得以下の世帯に対して, 学校教育法に定められた高等学校, 大学などへの進学や通学に必要な経費についての貸しづけです。例えば, 娘が大学に進学しようとしている段階でもし父の会社が倒産した場合などは重複して貸しづけという形になるようですね。

選択肢5 誤り。選択肢1の解説と被ってしまいました。ちなみに受付窓口は市町村社会福祉協議会みたいですね。

今日はここまでー。

 

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