問題71 2010年度（平成22年度）までの「国民医療費の概況」（厚生労働省）に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 国民医療費に占める公費負担医療給付分の割合は, 過去4年間一貫して減少し続けている。
2 薬局調剤医療費は, 過去4年間一貫して減少し続けている。
3 財源別国民医療費では, 患者負担は, 過去4年間一貫して増加し続けている。
4 制度区分別国民医療費では, 医療保険等給付分の次に比率が多いのは, 後期高齢者医療給付分である。
5 75歳以上の人口一人当たり国民医療費は, 年間100万円を超えている。
原文はこちらです。詳しく覚えていなくても社会情勢を知っていれば選択肢は減らせる問題であるように思います。
選択肢1 誤り。日本においては国民医療費, 対GDP比, 対NI比ともに増加傾向にあります。公費負担医療医療給付分についても減少というよりもむしろ増加傾向にありますね。
選択肢2 誤り。薬局調剤医療費は4年間一貫して増加しています。まあ減少はしていないとは想像がつきそうです。
選択肢3 誤り。これは印象だけでは難しい問題ですね。ニュースなどをみていると国民の負担が増えているという思いがちですが, 自己負担は増えたり減ったりしています。まあ選挙前等に駆け込みで制度が変わったりしていることも原因だとは思います。
選択肢4 正答。設問のとおりです。
選択肢5 誤り。これは細かい数字なので難しいですね。75歳以上の1人あたりの医療費は87万円なので100万円は超えていません。最も小学なのは, 15歳〜44歳で10万円であることを考えるとやはり高齢化における医療費の増加は大きなものだなあと感じます。統計を見ると45歳以上から年齢が上がるに従ってどんどん増加していく傾向にありますね。
今日はここまでー。