問題 74「障害者総合支援法」の保健医療サービスに関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 自立支援医療には, 療育医療, 更生医療, 育成医療の3種類の公費負担医療がある。
2 療養介護医療とは, 在宅で医療と常時介護を必要とする人に, 機能訓練, 療養上の管理, 看護, 介護及び日常生活の世話を行うことのうち, 医療にかかるものをいう。
3 自立支援医療費の給付を受けようとする障害者又は障害児の保護者は, 都道府県の窓口に申請をしなければならない。
4 自立支援医療の利用者は, 当該医療費の3割を負担する。ただし, 世帯の所得に応じて月額の負担上限額が設定される。
5 入院時の食事療養費と生活療養費（いずれも標準負担額相当）については原則自己負担となる。
これは出題される科目が違う気がするなあ。。どう考えても自立支援でしょう。難易度は比較的低めなので確認しておきましょう。
選択肢1 誤り。自立支援医療は元々あった更生医療, 育成医療, 精神通院医療の3種類を一元化してできたものです。育成医療 （元児童福祉法）は, 18歳未満で, 現在身体に障がいを有する者, または現存する疾患を放置すれば将来障がいを残すと認められる者に対しての治療, 更生医療 （元身体障害者福祉法） は身体上の障がいを軽くしたり, 除いたりするための医療になります。これは結構誤解されがちなのですが, 知的障害のみを対象とした公費負担医療はありません。
選択肢2 誤り。療養介護医療とは, 医療的ケアを必要とする障害のある方のうち常に介護を必要とする方に対して, 主に昼間において病院で行われる機能訓練, 療養上の管理, 看護, 医学的管理の下における介護及び日常生活上の世話を行います。選択肢は「在宅で」となっているので誤りですね。
選択肢3 誤り。自立支援医療の窓口は市町村です。その後の判定は障害種別によって異なっているので注意が必要です。更生医療と育成医療 （→2012改正時） についての判定は市町村ですが, 精神通院は都道府県ですね。
選択肢4 誤り。これはサービス問題。3割でなくて原則1割負担です。
選択肢5 正答。問題70にもあった様に, 食費等のホテルコストは自己負担になります。
さあ, 今日ももう一問!!