第27回–精神専門29

Pocket

問題29 権利擁護機能に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 対決の機能とは, 当事者の置かれている環境や状況に関する問題発見, 問題提起のことである。
2 介入の機能とは, 解決困難な課題に対して, 変革主体者・弁護的変革者としての役割を果たすことである。
3 発見の機能とは, ソーシャルワークの理念と組織・制度の問題を結びつけるために, クライエント集団が地域福祉政策を活用できるようにすることである。
4 調整の機能とは, 利用者とサービス提供者の間で個別に行われるケースアドボカシーのことである。
5 変革の機能とは, 制度や組織の厚い壁に対して, 専門職としての中立性は保ちながらも当事者の利益のために代弁することである。

結構詳しく出題されていますねえ。ちょっと前に出題されていましたが難しかったかもしれません。アドボカシーの機能については, こちらのサイトが非常に分かりやすかったです。ケアサポからです。この問題は日本語を丁寧に読めば選択肢は減らせたかもしれませんね。

選択肢1 誤り。対決の機能とは, 制度や組織に対して, 当事者の利益のために代弁する機能です。選択肢は発見の機能だと思います。

選択肢2 誤り。介入の機能とは, クライエント集団と地域福祉政策を結びつけるための介入者としての機能です。選択肢は仲介的弁護機能の説明だと思います。

選択肢3 誤り。発見の機能とは読んで字のごとく, クライエントが抱えている問題を発見する機能です。選択肢は介入の機能の説明だと思います。

選択肢4 正答。設問の通りだと思います。

選択肢5 誤り。変革の機能とは, クライエントの権利が侵害されるような状況に対して, 制度やサービスの整備, 拡充, 資源の開発を求めていく機能です。選択肢は調整的機能の説明ではないでしょうか。

さて, 今日もあと1問!!

カテゴリー: 第27回精神専門科目, 精神保健福祉相談援助の基盤 パーマリンク