第27回–精神専門41

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問題41 精神科デイ・ケアの進め方に関する次の記述のうち, 適切なものを1つ選びなさい。
1 擬似的な社会経験による回復を目指しているので, 個別の対応は控えて集団場面に集中できるようにする。
2 グループの凝集性を高めてメンバーの仲間意識を形成することで, 永続的なグループ活動を目指す。
3 退院促進・地域移行の機能を強化するため入院後速やかに参加を促しプログラムを開始する。
4 メンバーの社会関係の広がりを目指し, 地域資源の活用を視野に入れた支援を展開する。
5 地域における生活環境を整備するため, 精神保健医療福祉施策の改善に向けた意見集約を行う。

デイケアにおけるグループワークに関する設問です。この問題も比較的難易度は低かったですが, ちょっと悩みました。

選択肢1 誤り。「個別の対応は控えて」が誤りですね。グループワークの原則の1つに「個別性の原則」があります。これはグループに所属する一人一人がそれぞれ個性を持ったメンバーであることに留意して行くという姿勢ですね。

選択肢2 誤り。「永続的なグループ活動」が微妙ですね。もちろん, グループそのものは存続を目指してもいいのでしょうけど, そこから卒業する利用者さんが至ることもありますし。。あーでもモーニング娘。みたいにメンバーが全員変わってもグループが存続してもいいのかなあ。。まあ誤りですね。

選択肢3 誤り。「入院後速やかに参加を促し」というところが誤りだと思います。入院後デイケアを経なくても地域移行の可能なクライアントも多いと思いますし, あくまで参加する時期はクライアントが決めるものですね。

選択肢4 正答。デイケアだけで終わるのではなく, グループでの体験を地域での活動につなげていくという姿勢が大事だと思います。

選択肢5 誤り。これは悩みました。デイケアでこれをしないというわけではありませんが, どちらかというと病院のデイケアではなく地域で行うべきことだと思います。

さあ, 今日もあと1問!

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