第27回–精神専門43

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問題43 精神保健福祉士が行う面接技法に関する次の組み合わせのうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 要約 (summarization) — 利用者のはっきりしない考えや感情を言葉で表現する。
2 言い換え (paraphrase) — 利用者の話に関心をもって聴いていることを伝える。
3 直面化 (confrontation) — 利用者が話した内容の矛盾点を見定めて指摘する。
4 励まし (encouraging) — 利用者が述べた内容を, 簡潔に別の言葉を使って返す。
5 明確化 (clarification) – 利用者が語る内容や気持ちを整理してまとめる。

これもよく出る問題です。ちょっと勘違いして覚えてしまってることもあるのでしっかり復習しておくべき問題ですね。でもちょっとあやしい感じなので間違ってしまった人も多そうです。

選択肢1 誤り。選択肢は明確化の説明だと思います。クライアント自身が自分の気持ちをうまく伝えられないときに明確にして言い返すことで, 「自分の気持ちを理解してもらえた」という感覚をもってもらうことが可能です。

選択肢2 誤り。これは傾聴の説明ではないでしょうか。傾聴はただ聞くのではなく, 興味を持って主体的に聞くという姿勢をバーバル, ノンバーバルな手法を駆使してクライアントに分かってもらう援助技法ですね。

選択肢3 正答。うーん。直面化の技法はクライアントの矛盾点を通じて, 利用者の行動がもたらす影響について, もっと深くとらえるきっかけをつくることを目的とした技法です。矛盾点を指摘というとちょっとキツイ感じがしますけど, 他の問題がすべて互い違いになっているのでこれしか選べないですね。

選択肢4 誤り。選択肢は言い換えの説明だと思います。励ましは「がんばれー」ではなくて, 利用者のペースで話ができるように促すなどの技法ですね。

選択肢5 誤り。要約の説明だと思います。クライアントの言葉が取り留めなく長くなった場合などに要約して返す事で, 正しく理解していることを伝える事ができます。

よーし今日もあと1問!!

カテゴリー: 第27回精神専門科目, 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 パーマリンク