第27回–精神専門65

Pocket

問題65 生活保護制度に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 家族と同居している場合, 個人を単位とすることを原則とする。
2 在宅生活をする場合, 生活保護か障害年金かの, いずれかを選択できる。
3 居住地と異なる市の精神科病院に通院する場合, 当該病院を管轄する福祉事務所が, 保護の決定・実施を行う。
4 精神障害者が申請する場合, 資力調査は免除される。
5 1級あるいは2級の精神障害者保健福祉手帳を取得している場合, 障害者加算がある。

おおここで生活保護の問題が。。比較的難易度は低いのでこれもしっかり解いておきたいところです。

選択肢1 誤り。生活保護は世帯単位の原則がありますね。

選択肢2 誤り。「保護は, 生活に困窮する者が, その利用し得る資産, 能力その他あらゆるものを, その最低限度の生活の維持のために活用することを要件として行われる。」という補足性の原理があります。障害年金を利用しても最低生活基準を満たせなければ足りない部分を生活保護が補う形になります。いずれかを選ぶという性質のものではありませんね。

選択肢3 誤り。居住地の市町村が管轄になります。これは住所地特例と同じ様な考え方でいいのではないでしょうか。病院のある場所が実施機関になってしまうと, 病院がある市町村の財政負担が過度になってしまいますよね。

選択肢4 誤り。それはないでしょう。。。

選択肢5 正答。たぶんこれを正答としてるのですが, 正式には誤りだと思います。基本的に障害者加算は, 障害年金の等級によって判断されます。ただ, 年金の加入要件を満たしていない場合には障害等級がでませんよね。その時には手帳の等級によって判断されますが, 障害年金と障害者手帳の等級が必ずしも一致するとは限りません。不適切問題じゃないかなあ。。

さて, 今日はもう一問。

カテゴリー: 第27回精神専門科目, 精神保健福祉に関する制度とサービス パーマリンク