第27回–精神専門66

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問題66 次のうち, 都道府県が設置する保健所の精神保健福祉業務として, 正しいもののを1つ選びなさい。
1 精神障害者保健福祉手帳の申請受理
2 自助グループの組織育成, 活動支援
3 精神医療審査会の審査に関する事務
4 診療報酬上の精神科デイ・ケアの実施
5 日常生活自立支援事業の実施

これはいろいろと悩みましたが, 結構よく出題されることも多いのでしっかり見ておく必要がありそうですね。都道府県が設置する保健所は「精神保健福祉センター」のことを示しているわけではありません。

選択肢1 誤り。手帳の申請窓口は市町村です。判定は精神保健福祉センターで行われます。

選択肢2 正答。自助グループの組織育成, 活動支援は市町村でも都道府県でも行われています。都道府県は基盤整備を中心に行うのではないでしょうか。

選択肢3 誤り。これは精神保健福祉センターが行うものです。精神医療審査会は第三者機関ですが, その事務は精神保健センターが行っています。

選択肢4 誤り。いわゆる保健所デイケアを行う都道府県もありますが, これは診療報酬は得られません。

選択肢5 誤り。これは良く出題されていますね。日常生活自立支援事業は, 判断能力が不十分な方(認知症高齢者, 知的障害者, 精神障害者等であって, 日常生活を営むのに必要なサービスを利用するための情報の入手, 理解, 判断, 意思表示を本人のみでは適切に行うことが困難な方)を対象に利用者との契約に基づき, 福祉サービスの利用援助等を行うものです。ちなみに都道府県社会福祉協議会が実施主体です。

もう一問やろうかなー。

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