第27回–精神専門68

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問題68 大企業に勤務する営業職のJさん (45歳, 男性) は, 大学卒業後, 仕事の付き合いでほぼ毎日深夜まで飲酒するという生活をずっと続けてきた。しかしこの1年で, 前夜の記憶を失くすことが増え, 接待の席でも酔って失敗するようになった。その度に陳謝し, 酒量を控えると宣言するもうまくいかず, とうとう得意先を失いかけるという事態に至った。Jさんは, 上司からの勧めで, 産業医の診察を受け, アルコール依存症と診断され, 病気の存在とその特徴について説明を受けた。
そして, 企業内のK精神保健福祉士から専門医療機関や自助グループへの参加の意義の説明と紹介を受けた。

次のうち, Jさんに紹介した資源として, 適切なものを2つ選びなさい。

1.  アラノン (Al-Anon)
2. アルコホーリクス・アノニマス (AA)
3. ナルコティクス・アノニマス (NA)
4. 断酒会 (全断連)
5. ダルク (DARC)

うーんこの問題って事例にする必要あるのかなあ。。非常に単純で簡単な問題だと思います。こちらの問題もついでに確認しておきましょうー。

選択肢1 誤り。ちょっと不安になりましたねー。アラノンはアルコール依存の問題を持つ人の家族と友人が, お互いの共通の問題を解決していく自助グループです。本人ではなく周囲の人々の自助組織なので誤りだと思います。

選択肢2 正答。AAはアルコール依存症の方のための自助グループです。12のステップ匿名での活動が特徴ですね。アメリカで生まれ世界中に広まった組織です。

選択肢3 正答。NAは薬物依存症の自助グループですね。

選択肢4 正答。断酒会は日本で発達したアルコール依存症の方の自助グループです。AAと違って実名で行っているのが特徴的ですね。

選択肢5 誤り。DARCは薬物依存症からの回復と社会復帰支援を目的としたリハビリ施設です。

今日は土曜日なので朝更新に設定してみました。3問くらいはやっちゃいましょう。

 

 

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