第27回–共通科目26

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問題26 福祉サービスのニーズを充足するための資源に関する次の記述のうち, 適切なものを2つ選びなさい。
1 福祉サービスのニーズを充足するもののうち, 資源と言えるのは, その価値が金銭に換算される場合である。
2 福祉サービスは, それにアクセスできなければ, ニーズを充足しない。
3 インフォーマルな活動であっても, 福祉サービスのニーズを充足するものは資源である。
4 普遍主義的な資源の配分においては, 資力調査に基づいて福祉サービスの対象者を規定する。
5 福祉サービスのニーズを判定するには, 専門職の裁量を排除しなければならない。

これも比較的難易度が低いと思います。ちょっと他の問題と近い内容だなあ。

選択肢1 誤り。三浦文夫は, 貨幣の給付のみでは充足が困難であり, 物品や人的サービス等の現物給付により充足するのが適当とみなされるニーズのことを非貨幣的ニーズと位置づけました。日本においても貨幣的ニーズよりも非貨幣的ニーズへの対応に重点がおかれるようになってきていますね。非貨幣的ニーズも社会資源と言えると思います。

選択肢2 正答。うーんこれでいいかなあ。支援を必要としながら相談窓口に到達できていない人の福祉アクセシビリティを確保するという視点が大事だと思います。ちょっと言いきりすぎな感じもしますけど。。

選択肢3 正答。インフォーマルサービスも社会資源の1つであると考えるのは当然でしょうねー。

選択肢4 誤り。これは選別主義普遍主義の内容を問う問題ですね。普遍主義は, 社会福祉サービスを受給するにあたって, 受給資格を判定するための資産調査を要件とせず, それらを必要としているすべての人びとが利用できるようにするとという考え方になります。逆に選別主義では, 利用者を選別するための基準が制度化されている必要があります。例えば, 年金などは選別主義ですが, 生活保護は普遍主義と言えるでしょう。誤りでした。生活保護は、選別主義でした。また、普遍主義の代表例としては、医療保険などが一般的ですね。すいません。

選択肢5 誤り。これはちょっと意図が分からないのですが, ニーズの判定を行うためにも専門職の裁量は必要になると思います。

今日はここまでー。

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