第27回–共通科目31

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問題31 福祉と就労の関連をめぐる政策に関して, 次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 ベーシックインカムは, 所得保障と並列して, 就労促進のための職業訓練と社会サービスを提供する政策である。
2 アクティベーションは, 公的扶助の受給条件として就労や職業訓練などの活動を義務づける政策である。
3 ワークフェアは, 就労と福祉を切り離し, すべての人に最低所得を保障する政策である。
4 ワーク・ライフ・バランスは, マイノリティの雇用率を高めるための福祉政策である。
5 フレキシキュリティは, 柔軟な労働市場と失業保障の充実を両立させる政策である。

社会福祉関連の用語の問題です。基本的な内容を問う問題なのでこれは解いておきたいですね。

選択肢123 誤り。これは互い違い問題だと思います。

ベーシックインカムとは, 政府が性別, 年齢に関わらず無条件で, すべての国民に生きるのに必要な最低限の金額を支給するという制度です。選択肢3の説明でしょうか。

ワークフェアは, 受給者に対して, 一定の就労を義務づけ, 給付を労働の対価とすることによって, その精神的自立を促すと共に, 就労を通じて, 招来の経済的自立の基盤たる技術・技能を身に着けさせようとする考え方です。こちらのページが分かりやすかったですね。選択肢2の説明でしょうか。

アクティベーションは, 労働市場や教育機関のサービスを充実させながら, 貧困層の被雇用意欲を促進させ, 自主的な就労につなげようとする性質を持ちます。選択肢1の説明だと思います。

選択肢4 誤り。ワーク・ライフ・バランスは, 「仕事と生活の調和」というような意味で使用されます。

選択肢5 正答。フレキシキュリティは, 雇用の柔軟性を担保しながら, 同時に手厚い失業保障によって労働者の生活の安定を図る政策のことです。

今回の現代社会と福祉の問題はここ3年の中ではダントツに簡単でした。いままでの難解な問題はどこへやらという感じでしたねえ。他の科目で出題されるような内容も多かったみたいです。毎年これくらいだったらある程度勉強のモチベーションもあがるかもしれません。ただ, テキスト読む人が減っちゃいそうだなあ。

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