第27回–共通科目35

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問題35 事例を読んで, B社会福祉士のとるべき活動として次の記述のうち, 適切なものを2つ選びなさい。
〔事 例〕P市地域包括支援センターには, 市内の居宅介護支援事業所の介護支援専門員から, 「介護保険制度の利用のために高齢者宅を訪問すると, 長年ひきこもっている成人の子どもが同居しているケースが少なくない」という相談がしばしば寄せられていた。そこでB社会福祉士は, ひきこもりのケースについて改めて対応策を検討してみることにした。
1 これまでに同様の相談をもちかけてきた介護支援専門員から, 個々の状況について改めて事情を聞き, 課題を集約し, 検討してみることにした。
2 ひきこもりのケースだといっても, 本人たちから相談が寄せられているわけではないので, 虐待など緊急性が高い場合に限定して対応策を検討することにした。
3 ひきこもりのケースの対応については, 保健師による対応が適切だと考え, 同じ職場内の保健師に検討をゆだねることにした。
4 ひきこもりの人たちが参加しやすいような居場所づくりの可能性について, 当事者の組織化も含めて社会福祉協議会と検討してみることにした。
5 生活困窮者自立支援法 (平成27年4月施行) の対象になることも考恵し, 市の担当課に検討をゆだねることにした。

これも事例問題なのでしっかり回答しておきたい問題です。

選択肢1 正答。「事情を聞き, 課題を検討する」っていわれると間違いにはしずらいですね。

選択肢2 誤り。「相談が寄せられていない」とありますが, 本人の福祉施策へのアクセシビリティの問題もあり得ます。もちろん優先順位はつける必要はありますがこれはちょっと無責任ですね。

選択肢3 誤り。これも無責任な丸投げですね。保健師も巻き込んで大きな活動にしていく必要があります。

選択肢4 正答。これは現実的な方法ですねー。アセスメントが終わった後の話だとは思いますが。。

選択肢5 誤り。これも無責任な丸投げですね。生活困窮者自立支援法は, 生活保護ではカバーできない困窮者を支援するための法律です。その中に「社会との関わりに不安がある」, 「他の人とコミュニケーションがうまくとれない」など, 直ちに就労が困難な方に対する職業支援もその1つです。

はい今日はここまでー。最近は1日一問がやっとな感じ。参考書が出版されるまでには終わるかな。。

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