第27回–共通科目36

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問題36 地域福祉の担い手や組織に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 民生委員は, 担当区域内のすべての住民について, その生活状態を把握しておくこととされている。
2「福祉サービス第三者評価基準ガイドライン」では評価対象の一つに「地域との交流, 地域貢献」が挙げられており, 地域住民や関係機関による評価委員会の設置が例示されている。
3 内閣府によると, 特定非営利活動法人のうち, 活動の種類として定款に「保健, 医療又は福祉の増進を図る活動」を掲げるものは, 全体の過半数を占める。
4『絆』と社会サービスに関する調査」では, 満20歳から59歳までの人のうち, 自治会や町内会に「参加したいと思わない」と答えた人の割合は, ボランティア・NPOに「参加したいと思わない」と答えた人の割合よりも多いという結果が示された。
5 社会福祉法には, 都道府県地域福祉支援計画の策定について, 住民の意見を反映させるための措置に関する規定は設けられていない。

うーむなんか微妙な感じの問題ですねー。ちょっと迷うなあ。

選択肢1 誤り。これはあり得ないですね。民生委員の配置基準は規模によって異なりますが, 指定都市等では, 220〜440世帯に一人なので「すべての住民について, その生活状態を把握しておく」ってのはかなり難しいでしょうね。

選択肢2 誤り。地域との交流や地域貢献では, 評価委員会の設置ではなく, 利用者と地域との交流を広げるための取組や, ボランティア等の受入れに対する基本姿勢などが挙げられています。

選択肢3 正答。これが正答ですね。過半数を超えて6割近くです。よく出題されるので覚えておくといいと思います。

選択肢4 誤り。原文はこちら。こういう調査は恣意的なのでなんか読んでてしんどくなるんですよねえ。ボランティアよりも町内会のほうが参加への敷居は低いようです。

選択肢5 誤り。「あらかじめ, 公聴会の開催等住民その他の者の意見を反映させるために必要な措置を講ずる」と規定されています。

今日はここまでー。

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