第27回–共通科目37

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問題37 地域福祉のネットワーク推進に関する各種報告書や白書の記述として, 正しいものを1つ選びなさい。
1「地域福祉のコーディネーター」は, 専門家や事業者, ボランティア等との連携を図るため, 自治体職員が務めるものである (「地域福祉のあり方研究会報告書」より) 。
2 サービス拒否や引きこもり, 多問題世帯に対しては, 「寄り添い型支援」を行う人員配置が必要である (「社協・生活支援活動強化方針」より) 。
3 地域包括ケアのコーディネート役は, 住民の中から育成すべきである (「地域包括・ケア研究会報告書」より) 。
4 平成26年3月現在での認知症サポーターの数は, 女性より男性が多い (「特定非営利活動法人地域ケア政策ネットワーク報告書」より) 。
5 自殺予防における「ゲートキーパー」は, 周りの人の異変に気づき, 行動する人のことであり, 弁護士, 司法書士, 薬剤師などの専門職に限られる (「平成25年版自殺対策白書」 (内閣府) より) 。
これはそれぞれよく出題される内容ですねー。これらは全部覚えておくとかなり有利ですけどなかなか全部というわけにはいかないので難問だったと思います。似た様な報告書が多すぎて分からなくなりますね。こんなにいるのかなあ。。

選択肢1 誤り。原文はこちら。この白書では, 「住民の地域福祉活動を支援するため, 一定の圏域に, 専門的なコーディネーターが必要である」とあります。このコーディネーターは「市町村がその確保を支援する」とありますが, それは自治体の職員である必要はないと思います。

選択肢2 正答。原文はこちら。出ましたね寄り添い。。指針のアクションプランのなかで, 「一定の地域をモデルとし, サービス拒否や引きこもり, 多問題世帯に対して支援計画に基づいて, 継続的な訪問による支援を行う生活支援員等の配置する」とあります。 ちょっと難しかった。

選択肢3 誤り。原文はこちら。「地域包括ケアを提供するには, 地域住民のニーズに応じて医療・介護・福祉サービスを適切にコーディネートし, 適時に供給する体制が必要となる。また, その主体としては, 地域包括支援センターが期待される」とあります。まあトータルケアという意味ではある程度の専門性が必要なので。。

選択肢4 誤り。原文はこちら。全体では女性が60%以上を占めています。報告書の原本をざっと読みましたけど女性が多いということの考察がされているわけでもありませんし, ただデータを調べただけのように見えます。しかもそんなに圧倒的に差があるわけでもない。。こんなデータを覚えて何になるのかは謎です。どういう意図で出題したのか本当に知りたいなあ。

選択肢5 誤り。原文はこちら。様々な分野でのゲートキーパーの養成の促進が挙げられています。その中には理容師なども含まれており専門職ばかりとは言えません。ただ, 理容師もある意味で専門職だしなあ。。

この問題は非常に難易度が高い上に出題者の意図がよくわかりませんでした。ちょっと厳しかったのではないかなあ。今日はここまでー。

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