第27回–共通科目39

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問題39 地域における福祉ニーズの質的な把握方法に関する次の記述のうち, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 福祉ニーズの多様性を把握するには, 半構造化面接よりも構造化面接の方が適している。
2 グループインタビューは, 対象者の考えが他の参加者の意見に左右されるため, 個別ニーズ把握が難しく, 避けた方がよい。
3 個別インタビューは, 自宅などの日常生活空間ではなく, 静穏な環境である面接室などの方が必要な情報が得られやすい。
4 個別インタビューの録音は, 対象者の抵抗感や警戒感を招くため避けるべきである。
5 住民懇談会は平日だけではなく, 日曜・祝日にも開催するなどして, 多くの住民の参加を得て福祉ニーズを集約する。

この問題も結構サービス問題だと思います。一応すべて復習しておきます。

選択肢1 誤り。構造化面接は, 予め決められた質問項目に沿って質問しながら行われる面接で, 半構造化面接はある程度の質問項目を定めた上で臨機応変に質問内容に変化を加えます。「多様なニーズ」を測定するためには後者のほうが適切だと思います。

選択肢2 誤り。「対象者の考えが他の参加者の意見に左右される」とは思いますが, 他の意見を聞いて顕在化する個人のニーズもあると思います。「避けた方がいい」という表現は行き過ぎではないでしょうか。

選択肢3 誤り。んー。これはどっちもどっちだと思います。日常生活の場合がリラックスしていろいろな話が聞ける事もありそうですね。

選択肢4 誤り。インタビューではその場だけでは情報を整理することが難しいことがあります。対象者の許可を得て録音して後に検討することも方法の1つだと思います。

選択肢5 正答。これは間違いなく正しいですねー。行政の都合だけで平日に施行しても地域のニーズの把握は困難かもしれませんね。

今日はここまでー。

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