問題47 福祉計画・医療計画などの策定技法と評価に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 介護保険法では, 介護保険事業計画におけるニーズ調査とは, 介護サービスの利用者を対象とした調査とされている。
2 市町村障害福祉計画においては, 障害福祉サービスの種類ごとの量の見込みは定めなくてよいとされている。
3 医療計画におけるプロセス指標とは, 実際にサービスを提供する主体の活動や他機関との連携体制を測る指標のことである。
4 インプット指標とは, 要支援状態から要介護状態への移行をどの程度防止できたかなどの事業成果に関する指標のことである。
5 福祉計画などの評価に用いる費用・効果分析においては, 効果は金銭の単位で測定されなければならない。
この問題もなんとか解いておきたい問題です。しかし, また同じ年に同じ内容の問題が出題されていますねえ。何度も言いますけど全体のバランスを整える人は試験委員にはいないのでしょうか。
選択肢1 誤り。介護保険事業計画とは市町村が行う介護保険事業に係る保険給付の円滑な実施に関する計画のことを示します。介護保険法の原文の中には「ニーズ調査」とは書いていませんので厳密には不適切問題だと思います。こちらを参考にしてみると, 「被保険者の心身の状況, その置かれている環境その他の事情等, 要介護者等の実態に関する調査」というのが介護保険事業計画におけるニーズ調査と言えると思うので, これは介護サービスの利用者だけではなく, 被保険者全員を含んでいると考えることができるのではないでしょうか。
選択肢2 誤り。「各年度における指定障害福祉サービス, 指定地域相談支援又は指定計画相談支援の種類ごとの必要な量の見込み 」を定める必要があります。
選択肢3 正答。医療計画におけるプロセス指標とは, 実際にサービスを提供する主体の活動や, 他機関との連携体制を測る指標で問題ないと思います。
選択肢4 誤り。このページを参考にしました。介護保険制度を評価する際の指標として, 要介護認定の体制や基盤整備率といったインプット指標, 介護サービスの利用者数や介護保険給付費といったアウトプット指標, および要介護高齢者や介護者の生活の質の改善といったアウトカム指標が提案されています。選択肢はアウトカム指標の説明ではないでしょうか。
選択肢5 誤り。費用効果分析とは, 目的を達成するための費用と効果を比較検討し,優先順位を明らかにすることです。効果については,金額表示されるとは限りません。
今日はここまでー。きついなあ。あと30問ちょいか。。