問題62「平成24年度障害者虐待対応状況調査」 （厚生労働省） に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 養護者による虐待では, 被虐待障害者は女性より男性の方が多い。
2 養護者による虐待の種別・類型別 （複数回答） では「心理的虐待」が最も多い。
3 障害者福祉施設従事者等による虐待では, 被虐待障害者の年齢階級別でみると, 「65歳以上」が最も多い。
4 障害者福祉施設従事者等による虐待は, 養護者による虐待や使用者による虐待よりも多い。
5 施設・事業所の種別による虐待件数の構成割合をみると, 「障害者支援施設」と「就労継続支援B型」が上位を占めている。
これも難しい問題ですね。政府統計なのでやはりちょっと曖昧な内容でなかなか考えても解けないかも知れません。出題者の意図が少しわかりにくい問題ですが仕方ないですね。原文はこちらです。
選択肢1 誤り。「性別では女性が64.9%, 男性が35.1%」となっています。全体として女性の方が被害にあうことが多いのは覚えておいてもいいかもしれません。
選択肢2 誤り。身体的虐待が60.3%と最も多く, 次いで心理的虐待が34.8%, 経済的虐待が27.2%, 放棄, 放置が21.1%, 性的虐待が4.1%とあります。身体的虐待の方が明らかで通報しやすいと覚えておけばいいのではないでしょうか。
選択肢3 誤り。「20〜29歳」が27.3%と最も多く, 次いで「30〜39歳」が21.0%, 「40〜49歳」が15.9%とあります。65歳以上の方は介護保険等の対象になっていることも多いのでなんとか外せたかもしれません。
選択肢4 誤り。通報件数で見ると, 養護者が3260件, 障害福祉施設従事者が939件, 使用者が303件で最も多いのは養護者です。これは通報のしやすさも影響しますし, 虐待に至る背景も異なるのでどの分野が多いか少ないかってのはちょっと背景の理解が必要だろうなあ。
選択肢5 正答。就労継続支援B型が25.0%と最も多く, 次いで障害者支援施設が22.5%, 共同生活介護（ケアホーム）が12.5%, 生活介護が11.3%とあります。分かる訳がないだろうという感じですがこれが正答ですね。
今年の障害者に対する支援と障害者自立支援制度は例年よりも難易度が高かったと思います。かなり細かい所まで覚えていても最後はサイコロで勝負って感じの内容も多くて勉強したことが点数に結びつきにくい内容でした。全体的なバランスを見ると0点はないかなあという感じではありましたが, 7点科目でこういうのは勘弁して欲しいなあ。。
さて, あと3科目。先が見えてきましたね!今日はここまでー。