第25回-精神専門38

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「精神保健福祉法」第5条に規定されている精神障害者の定義に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 自傷他書のおそれのある者としている。
2 知的障害のある者を除くとしている。
3 障害及び社会的障壁により, 生活に制限を受ける状態にある者としている。
4 精神疾患を有する者としている。
5 精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた者としている。

精神保健福祉法第5条においては, 「この法律で精神障害者とは, 統合失調症, 精神作用物質による急性中毒又はその依存症, 知的障害, 精神病質その他の精神疾患を有する者をいう。」と記載されています。

よって正答は4ですね。ちなみに, 自立支援法における精神障害者もこの条文に準じています。選択肢2 の知的障害者はよく間違う問題です。知的障害者は精神障害者福祉手帳の対象にはなっていませんが, 精神障害者の定義には当てはまっています。これを機会にしっかり覚えておきましょう。

選択肢5 のように手帳の取得を「障害者」と定義するのは, 障害者雇用促進法です。

また選択肢3 については, 障害者基本法における精神障害者の定義にあてはまります。さまざまな法律においてその対象とする障害者の定義が異なっているので混乱しますが, しっかり確認しておきましょう。

ちなみに, 精神保健福祉法の第一条の最後には, 「精神障害者の福祉の増進及び国民の精神保健の向上を図ることを目的とする。 」と記載されています。精神障害がない国民全体も対象とする法律であることを覚えておく必要がありますねー。

今日は軽くここまで。


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