第25回-精神専門44

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次の記述のうち, 精神保健福祉士が行うインテークとして, 適切なものを1つ選びなさい。

1 クライエントが沈黙した場合, 話題を変えて面接を継続する。
2 クライエントの不安に同情し, 同一化を通して援助関係を構築する。
3 援助の方針を検討するため, 家族や関係者からも必要な情報を得て総合的に評価する。
4 問題解決に向け, 長期目標・中期目標・短期目標を立てる。
5 精神保健福祉士自身の発する非言語的メッセージに留意する。

インテークに関する問題ですが, 基本的な援助姿勢に関する問題という感じですね。こういう選択肢は確実に解いておきたいものです。ちょっと文章のいいまわしで難しいところもありましたが解答できた人が多いのではないでしょうか。

選択肢1  面接における「沈黙」にはいろいろな意味があると言われています。例えば「質問の意味が分からない」「そのことは話したくない」「革新をついた情報なので, すぐに答えられない」などなど。状況によって異なるので, すぐに話題を変えるよりも沈黙を共有する姿勢が大事ですね。よって選択肢は誤り。

選択肢2 傾聴して相手の置かれている状態に対して理解するのは大事ですが, 相手の不安に援助者を同一化というのはやはり表現としておかしそうですね。選択肢は誤り。

選択肢3 これは難しいですね。もちろん情報収集を行うことはありますが, インテークの段階ではあくまで本人との面接が基本となるのではないかと思います。その後本人との相談の中で家族などに参加してもらうかとはかもしれません。選択肢は誤り。

選択肢4 問題解決に向け, 長期目標・中期目標・短期目標を決めるのはプランニングの段階です。インテークは援助者とクライアントとの出会いの場であり, 今後の援助の契約を行う時期なので選択肢は少し時期尚早と言えるでしょう。

選択肢5 正答です。クライアントからのノンバーバルなメッセージも見逃さない姿勢が大事ですが, 援助者自身も知らない間にノンバーバルなメッセージを出してしまう可能性があります。特に, 時計を見てしまったり, 内線電話への対応などなど。些細なノンバーバルメッセージが後のラポールの妨げになってしまうこともあるので注意が必要ですね。

ふむ。今日ももう一問いけるかなー。

 


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