第25回-精神専門46

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精神保健福祉士が行うエンパワメントアプローチに関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 支援過程における主導権は精神保健福祉士が持つ。
2 自尊心を高める過程を支援する。
3 リスクの高い課題への挑戦は回避する。
4 契約を交わして計画的に短期間に取り組む支援である。
5 障害や疾病を自ら受容できるよう内面に働きかける援助である。

精神保健福祉士の援助過程に置けるエンパワメントアプローチの基本問題です。これも解いて置きたいところですね。

選択肢1  これはすぐに分かりますね。エンパワメントアプローチに関わらず, 精神保健福祉士の支援において主導権は常にクライアントにあります。誤り。

選択肢2 精神障害があるために, 社会から抑圧され, 自己効力感が下がった状態であるクライアントのエンパワメントを高めることがこのアプローチですね。正答。

選択肢3 確かにリスクの高い挑戦をする事によってさらに自尊心の低下を招く可能性もありますが, そこで「回避」と言ってしまうことには問題があります。スモールステップで段階的にできることを増やしていくなどの工夫が必要でしょうね。もちろん, 長期目標についてはクライアントのニーズをしっかり入れたプランを作成する必要があります。

選択肢4 短期間というのが間違い。自己効力感は前述したようにステップを済みながら少しずつ高めていくものだと考えていいのではないでしょうか。

選択肢5 障害や疾病を自ら受容するのではなく, 障害や疾病があっても自分らしく生きて行くということがエンパワメントの目標です。

ふむふむ。今日は一問でおしまい。

 


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