第28回-共通科目10

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問題10 次の記述のうち, フリードマン (Friedman.M.) とローゼンマン (Rosenman, .H.) によって提唱されたタイプA行動パターンに関するものとして, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 同時にいくつもの仕事を引き受けて, 次々にやってくる締切りに追われる。
2 課題に取り組むときは, 1つのことにじっくり時間をかけて行う。
3 他の人との競争を嫌い, 競争のない場面で本来の力を発揮する。
4 他の人に親しみを感じやすく, 柔和で協力的な対応をする。
5 成果を挙げたとしても, 組織内での地位にはこだわらない。

タイプAかー。古!って感じの問題ですが, 基本的な内容なのでしっかり覚えておけば取れたと思います。達成動機の高い人ともかぶりますね。医師であったフリードマンは, ストレス反応を強く起こすために血管, 心臓の病気になりやすい人物像としてタイプA行動パターンを提唱しました。タイプAの性格傾向を持つ人は, 競争的, 野心的, 精力的, 何事に対しても挑戦的で出世欲が強い, 常に時間に追われており, 攻撃的で敵意を抱きやすい性格傾向を持ちます。一方, タイプBの性格傾向を持つ人は, あくせくせずにマイペースに行動し, リラックスしており, 非攻撃的などの性格傾向を持つためストレス性疾患にはなりにくいとされています。近年では, いわゆる「いい子」で自己犠牲的であり, 周囲に気を遣い譲歩的, 我慢強くて怒りなどの否定的な感情を表現せずに押し殺す, 真面目で几帳面といった特徴をもつタイプC傾向を持つ人が増えていると言われています。

※中央法規の解説では, クレッチマーの体型論, ユングの向性類型を組み合わせて解説してますが, 「?」というところもあるので修正せずそのままにしておきます。判断は読者にお任せ!

選択肢1 正答。タイプA傾向の特徴ですね。時間に追われながらも, 常に多方面に自分を関与させようとする傾向に当てはまります。

選択肢2 誤り。タイプBの説明だと思います。たくさんの課題に追われているので一つ一つにはじっくり時間をかけて行うことは難しいと思います。

選択肢3 誤り。タイプBの説明だと思います。他者との競争を常にしているため, リラックスした状況で本来の力を発揮するとは思えませんね。

選択肢4 誤り。タイプBの説明だと思います。タイプA傾向の強い人は攻撃的かつ敵意があるので, あまり柔和で協力的であるとは言えません。

選択肢5 誤り。競争的, 野心的なため権威主義的パーソナリティが高いと考えられます。自らを高い地位におきたいと考えています。

今日はここまでー!一日3問しっかり勉強していきましょう!

カテゴリー: 第28回共通科目, 心理学理論と心理的支援 パーマリンク