第28回-共通科目25

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問題25 福祉サービス利用者のニーズに関する次の記述のうち適切なものを1つ選びなさい。
1 政府による資源配分では, ニーズ原則が貫かれている。
2 ニーズの質や水準にかかわりなく, サービスに定額の負担を課すことを, 普遍主義という。
3 ニーズ充足の評価には, 主観的評価も合まれる。
4 サービス情報が公開されていれば, ニーズが潜在化することはない。
5 その人の主観的な欲求が表現されたもの以外は, ニーズとはみなせない。

うーん。そんなに難しくないけど, なんか悩ましい問題という感じですかねえ。

選択肢1 誤り。ニーズ原則ってググってもあまりいい感じの解説が出てこないのですが, ざっくりいうと「保険料などを支払わなくても, 必要の度合いに応じて, 給付がなされる」と言えると思います。そういう意味では選択肢の「貫かれている」ってのは言い過ぎですよね。例えば保険料を払っていなかったら医療費は自己負担になるわけだし。。

選択肢2 誤り。普遍主義とは, ニーズの有無に応じて所得に関わりなくサービスを提供する方法です。選択肢は「サービスに一定の負担を課す」が誤りだと思います。これは応能負担の説明じゃないかなー。

選択肢3 正答。個人のニーズがどれだけ満たされているかってのは客観的評価だけでは難しそうです。本人がどのように感じているかという主観的な評価も重要になってくることは言うまでもありません。

選択肢4 誤り。サービスの情報が公開されていても, 本人にも自覚できないニーズがある以上ニーズが顕在化することは十分にありえますね。

選択肢5 誤り。ブラッドショーは, 社会サービスを利用する者が自らの感じ方や考え方で表出したニーズをフェルト・ニード (表出されたニード)と名づけました。ニードには他にも専門家, 行政職員, 研究者などが判断するニードであるノーマティブ・ニード(規範ニード)もありますね。

今日はここまで!

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