第28回-共通科目51

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問題51 「平成24年度社会保障費用統計」 (国立社会保障・人口問題研究所) の内容に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 社会保障給付費が国内総生産に占める割合は, 40%を超えている。
2 部門別 (「医療」,「年金」,「福祉その他」) の社会保障給付費の構成比では, 「医療」が約50%を占めている。
3 機能別 (「高齢」,「保健医療」, 「家族」, 「失業」など) の社会保障給付費の構成比では, 「失業」が20%を超えている。
4 年金給付費の中では, 国民年金の給付の方が厚生年金保険の給付を上回っている。
5 社会保障財源の構成としては, 社会保険料が最も多い。

これもよくある問題です。一年古いですが, この問題と近い内容なので合わせてチェックしておきましょう。原文はこちら

選択肢1 誤り。平成24年度における社会保障給付費の対国内生産比は, 22.97%です。この比率は, 日本全体が稼ぐお金のうちどのくらいが社会保障に使われているかという指標です。40%というとスウェーデン並なのでこの選択肢は外せないといけません。

選択肢2 誤り。社会保障給付費を「医療」, 「年金」, 「福祉その他」に分類して部門別にみると, 「医療」が34兆6,230億円で総額に占める割合は31.9%, 「年金」が53兆9,861億円で49.7%, 「福祉その他」が19兆9,476億円で18.4%です。最も多いのが年金で約50%というのはよく出題されるので覚えておきましょう。

選択肢3 誤り。機能別に最も多い割合なのは, 「高齢」で50%近くになります。ついで「保健」が約30%です。失業は1-2%で推移しています。さすがに失業が20%はちょっと多すぎなので分かった人も多そうです。

選択肢4 誤り。これは難しい。集計表を見ると厚生年金の給付の方が約倍に見えます。全く自信ないなあ。厚生年金に加入している人のほうが多いので自然とそうなるのではないでしょうか。

選択肢5 正答。財源を項目別にみると「社会保険料」が61兆4,156億円で, 収入総額の48.3%を占めます。「公費負担」は42兆5,469億円で33.5%です。社会保険の占める割合は減少傾向, 公費負担の割合は増加傾向にあることも知っておく必要がありそうですね。

はい。早速キッツイ問題でした。今日もがんばりましょう!

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