第28回-共通科目70

Pocket

問題70 高齢者に対する医療保険制度における給付と負担に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 65歳以上の加入者の療養病床での食事・室料は, 入院時生活療養費として全額支給対象である。
2 70歳以上の加入者の埋葬料・埋葬費は, 家族療養費として支給される。
3 70歳から74歳までの加入者の一部負担金は, 加入者が現役並み所得者である場合には, 療養の給付に要した費用の2割の額である。
4 75歳以上の加入者の一部負担金は, 加入者が現役並み所得者である場合には, 療養の給付に要した費用の3割の額である。
5 75歳以上の加入者が選定した特別の病室の室料は保険外併用療養費として全額支給対象である。

さて, 新しい科目。共通科目もあと2科目ですねー。今年もキツイキツイ。
この問題は, 後期高齢者医療制度, よく出題されます内容なのでしっかり復習!!!

高齢者を対象とした医療制度は, 前期と後期で分類されています。前期高齢者医療制度とは, 65歳~74歳の方を対象とした, 健康保険や国民健康保険の医療費負担を調整するための制度です。後期高齢医療制度は75歳以上の高齢者を対象とした法律です。前期高齢(65歳)になっても75歳になるまでは, 健康保険や国民健康保険から給付を受けることができますし, 基本的には64歳以下と変わらないのですが, 自己負担割合が違っていたり, 給付金を捻出するための仕組みが異なっています。

選択肢1 誤り。入院時生活療養費は、療養病床に入院する65歳以上の者の生活療養に要した費用について, 保険給付として入院時生活療養費を支給されるものです。これは全額ではなく一部負担になります。生活療養とは, 食事療養並びに温度, 照明及び給水に関する適切な療養環境の形成である療養のことを言います。

選択肢2 誤り。国民健康保険, 後期高齢者医療に加入していた方が死亡した場合, 年齢に関係なく健康保険から、葬儀を行った方(喪主又は施主)に葬祭料が支給されます。この選択肢は家族療養費は今年二回目の出題です。簡単に言うと家族に対する保険給付なのでここで出てくるのはちょっと意味がわからないですね,

選択肢3 誤り。前期高齢者や後期高齢者であっても現役並の収入がある場合には, 今までどおり3割負担となります。ちなみに前期高齢者の場合は, 2割負担, 後期高齢の場合は1割負担が原則になります。

選択肢4 正答。後期高齢者も現役並所得の方は3割負担です。選択肢3の解説を参考にしてください。

選択肢5 誤り。保険外併用療養費は今年2回目ですね。これは全額支給ではなく, 全額自己負担だと思います。

この科目も全体的に苦手なので心が折れそうなんですが, 頑張っていきましょうー。

カテゴリー: 第28回共通科目, 保健医療サービス パーマリンク