第28回-共通科目80

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問題80 2010年 (平成22年) から2014年 (平成26年) までの5年間の「成年後見関係事件の概況」(最高裁判所事務総局家庭局) に関する次の記述のうち, 正しいものを2つ選びなさい。
1 成年後見関係事件の申立総件数は, 毎年増加している。
2 成年後見制度の利用者総数は, 毎年減少している。
3 市町村長申立件数は, 毎年増加している。
4 成年後見関係事件の認容率は, 70 %を下回っている年がある。
5 主な申立ての動機としては, 預貯金等の管理・解約 (財産管理処分) が最も多い。

(注) 「成年後見関係事件」とは, 後見開始, 保佐開始, 補助開始及び任意後見監督人選任事件のことである。

かなりノーチャンスに思える問題ですが。。。原本はこちら。わかりにくいな。というか選択肢1を覚えている必要あるかいな。。すごい微妙な数字だし。。

選択肢1 誤り。平成22年-平成24年までは総数は増加傾向にありましたが, 平成25年, 平成26年とほんのすこし減少しています。

選択肢2 誤り。利用者総数は毎年増加しています。申し立てそのものは多少減っていても, 一度申請すれば, 基本的にはその方がなくなるまで利用する例が多いと思うので利用者は増加傾向にありますね。これは外せる選択肢でしたー。

選択肢3 正答。「身寄りのない者」や「親族の協力が得られない者」などについても, 成年後見制度の適切な利用を可能なものとするために, 「老人福祉法」, 「知的障害者福祉法」, 「精神保健及び精神障害福祉に関する法律」に基づいて, 市区町村長にも後見開始の申立てが認められています。これ5年分ちまちまみてみましたが, 毎年増加傾向にあるみたいですね。

選択肢4 誤り。認容率は, 平成12年時に69%で始まり, その後5年間は70%ー80%で推移した後, ここしばらくは, 90%以上で推移しています。認容率とは, 申し立てが家庭裁判所に認められる率っていうふうに考えておけばいいと思います。

選択肢5 正答。主な申し立ての動機としては, 預貯金の管理・解約が最も多く, ついで介護保険契約が続いています。

今日はここまでー。明日で共通問題はフィニッシュですね!

カテゴリー: 第28回共通科目, 権利擁護と成年後見制度 パーマリンク