第28回-社会専門95

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問題95 認定社会福祉士及び認定上級社会福祉士に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 認定社会福祉士制度の必要性は, 2000年 (平成12年) の社会福祉事業法改正時の附帯決議に盛り込まれた。
2 認定社会福祉士は, 所属組織以外の分野における高度な専門性を発揮できる能力を有する者として位置づけられている。
3 認定社会福祉士は, 一定の実務経験と認定試験に合格することが要件とされている。
4 認定上級社会福祉士は, 高齢分野, 障害分野, 児童・家庭分野, 医療分野など, 分野ごとに認定される。
5 認定社会福祉士及び認定上級社会福祉士は, 関係団体が参画する組織によって認定される。

2年連続の出題です。認定社会福祉士は, 日本社会福祉士会が認定する民間の制度です。この制度では, 社会福祉士のキャリアアップを支援する仕組みとして, 実践力を認定するために「認定社会福祉士」及び「認定上級社会福祉士」の2種類を位置づけています。ただ日本社会福祉士会, 入会率は20%しかないんですよね。。
あと僕個人としては経験年数と研究で上級認定を与える仕組みにはあんまり好みません。だっていわる「意識高い系」の社会福祉士に対して, 「あんた頑張ってるね」でおわっちゃいそうだから。。。それよりも更新制度にして5年に一度試験受けさせたほうが平均的な能力は上がりそう。。

選択肢1 誤り。社会福祉事業法改正ではなく, 社会福祉士及び介護福祉士法改正(2007) の附帯決議に盛り込まれています。法律の性格がわかっていれば削除できますよね。

選択肢2 誤り。認定社会福祉士は, 「社会福祉士及び介護福祉士法の定義に定める相談援助を行う者であって, 所属組織を中心にした分野における福祉課題に対し, 倫理綱領に基づき高度な専門知識と熟練した技術を用いて個別支援, 他職種連携及び地域福祉の増進を行うことができる能力を有することを認められた者をいう」とあります。

選択肢3 誤り。認定社会福祉士の要件は,
1) 社会福祉資格所持者
2) 倫理綱領と懲戒の権限を持つ職能団体への加入
3) 実務経験5年以上
4) 認められた機関での研修       などがあります。認定試験はありませんね。

選択肢4 誤り。認定社会福祉士は, 高齢分野, 障害分野, 児童・家庭分野, 医療分野, 地域社会・多文化分野など分野ごとの認定であるのに対し, 上級認定社会福祉士は, 「自らの実践に加え, 複数の分野にまたがる地域の課題について実践・連携・教育」の実践者とされています。

選択肢5 正答。消去法でこれを選べましたが, わかりにくい表現です。「関係団体が参加する組織」とは, 認定社会福祉士認証・認定機構のことだと思います。

今日もあと一問!

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