第28回-社会専門110

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問題110 相談援助の方法の一つであるケアマネジメントにおけるケアプラン作成の基本原則に関する次の記述のうち, 適切なものを1つ選びなさい。
1 フォーマルサービスを主に活用して作成する。
2 費用負担の調整は, 作成後に行う。
3 アセスメントに基づいて設定した目標に即して作成する。
4 クライエントや家族の要望どおりに作成する。
5 専門職が連携して最終段階まで練り上げてから, クライエントと家族の同意を得る。

ケアマネジメントに関する問題ですね。これも何度も出題されているので, 結構簡単だと思います。
ケアマネジメントは, クライアントに対し, 様々な関係機関や団体等が連携しながら社会福祉制度などのフォーマルなサービスや, ボランティア活動などのインフォーマルなサービスを総合的に結びつけ, 要介護等が適切なサービスや支援を継続的, 効果的に受けられるように援助する方法のことです。

選択肢1 誤り。社会資源はフォーマルなものだけとは限りません。ケアマネジメントでは出来る限りインフォーマルな社会資源も組み合わせていく視点が必要とされます。

選択肢2 誤り。介護保険や障害者総合支援法は, クライアントが負担できる自己負担料, 支援区分に応じた上限設定などの費用負担の調整をケアプラン作成時から行う必要があります。

選択肢3 正答。アセスメントにおいてクライアントのニーズを把握し, 目標設定 (短期, 長期) を行い, その設定に向けての現実的な方法を実現していくのがケアプランの役割だと思います。

選択肢4 誤り。もちろん, クライアントや家族の意向は最優先です。ただ, そのまま作るのであれば専門職としての援助の必要性がなくなってきます。専門家として行ったアセスメント, 社会資源の状況を踏まえたケアプランの作成をクライアントと一緒にやっていくというのが大事なのではないでしょうか。

選択肢5 誤り。作成の段階からクライアントと協働することで, 目標設定に向けてクライアントが主体的に取り組むことができると思います。

基本的な問題でしたね。今日もあと2問。

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