第28回-精神専門25

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問題25次の記述のうち, 谷中輝男が提唱した「生活のしづらさ」として, 正しいものを1つ選びなさい。
1 日常生活の基礎となる動作を, 独力で行えることを目標とする。
2 他者の手助けを必要とする事実があっても, 自立していると考える。
3 障害は固定したものではなく, 生活環境を整えることで改善できると捉える。
4 生活問題の原因を病理現象に求め, その現象の除去を行う。
5 主観的満足感, 安定感, 幸福感を重視し, それらの充足を図る。

谷中輝男の出題も過去数回あります。実は僕公演聞きにいったことあるんですよね。地域生活支援のパイオニアであるやどかりの里が埼玉県で活動をはじめたのが1970年です。2012年に亡くなるまで第一線で活躍されていた精神保健福祉実践家です。ただ, この問題はかなりあいまいだったなあ。

選択肢1 誤り。谷中輝男がいうごく当たり前の生活とは, 障害者が健常者と同じ能力を持つために訓練するという意味ではありません。

選択肢2 誤り。これはロバーツの自立生活運動のことではないかなあ。

選択肢3 正答。障害や生活のしずらさがあっても当たり前に暮らせる地域社会を構築することが大事なのだと思います。

選択肢4 誤り。これは完全な医学モデルの説明ですね。古典的なソーシャルワークの説明だと思います。

選択肢5 誤り。これはクオリティオブライフの説明だと思います。

うーむ。歯切れの悪い解説でごめんなさい。今日はあと一問。

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