第28回-精神専門40

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問題40 社会生活技能訓練 (SST) の基本訓練モデルに関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 ガイドブックに従い, 基本的社会生活技能を系統的に練習する。
2 訓練場面は, メンバー相互の話合いでセッションごとに決定される。
3 リーダーが手本を示し, メンバーが順に演じて相互に比較する。
4 参加している他のメンバーからの問題点の指摘が重視される。
5 練習したことを実生活の中で実践するチャレンジ課題 (宿題) が出される。

生活技能訓練は何年も前から何回も出題されています。しっかり復習しておきましょう。とりあえず自分コピペ。

SSTはリバーマンによって確立された認知行動療法の1つで, 日本においては1994年に「入院生活技能訓練療法」として診療報酬化されています。基本的な技法としては, (1)モデリング→(2)強化→(3)シェイピング→(4) 般化 が挙げられます。ロールプレイの中で練習したことを宿題として出すことで技能の般化を目指します。

選択肢1 誤り。このページを参考に。SSTは, 基本訓練モデル, 問題解決技能訓練モデル, モジュールの3つの方法があります。基本訓練モデルでは, コミュニケーションが円滑に行えるような訓練が行われます。また, 問題解決技能訓練モデルでは, 思い込みやこだわりが激しいために問題解決の選択肢が狭まりがちな場合に, 認知行動療法的アプローチによって考え方やものの見方を広げて最適な選択肢を導き出せるよう訓練していきます。モジュールは, 選択肢の「ガイドブック」に少し近いかもしれませんが, 「系統的」というよりも, 「服薬自己管理モジュール」「症状自己管理モジュール」など個別の課題学習パッケージと考えたほうが自然ですね。

選択肢2 誤り。悩みましたが, メンバー相互の話し合いというよりも, それぞれのメンバーの困っている場面を取り上げていくんじゃないかなあ。

選択肢3 誤り。手本を示すのがリーダーというわけではありません。メンバーが互いにに試行錯誤を行っていくものです。

選択肢4 誤り。問題点よりも「できているところ」を指摘し, 「こうすればもっと良くなる」という意見を出しあうものです。他者に弱点を刺激されるという状況では主体的な行動は期待できませんよね。

選択肢5 正答。セッションの中だけで終えるのでなく, ロールプレイの中で練習したことを宿題として出すことで技能の般化を目指します。

さて後一問。一日2問くらいがちょうど無理なくできますねー。ただこれから社会福祉の専門科目もやるとなるともう少しピッチを早めた方がいいかなあ。。

カテゴリー: 第28回精神専門科目, 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 パーマリンク