第28回-精神専門62

Pocket

問題62 次のうち, 精神障害者保健福祉手帳2級を取得していることによって, 経済的負担を軽減できる制度として, 正しいものを1つ選びなさい。
1 JR旅客運賃の割引
2 所得税の障害者控除
3 有料道路 (高速自動車国道) の通行料金の割引
4 贈与税の非課税
5 自動車取得税の減免

これはかなりマニアックな問題ですね。。ちょっと厳しいかなあ。。これらの経済的負担の減免については, 障害種別によって異なっており, いろいろと議論の対象となっている部分なので知っておきたい分野ではあります。

選択肢1 誤り。精神障害者保健福祉手帳は, JRの割引対象にはなっていません。元々は「手帳に写真がついていない」という理由だったみたいですが, 手帳に写真添付されるようになってからもまだその対象になっていません。あくまで民間企業が行っている制度ですからねえ。バスなどの割引は自治体によって異なります。

選択肢2 正答。所得税の控除は, 1級の場合は40万円, 2級の場合は27万円と決められています。

選択肢3 誤り。有料道路については, 「身体障がい者の方が自ら運転する」または「重度の身体障がい者の方もしくは重度の知的障がい者の方が同乗し, 障がい者ご本人以外の方が運転する場合」に, 事前に登録してある自動車1台に対して, 割引率50%以下の障害者割引を実施されています。精神障害は対象となっていません。

選択肢4 誤り。贈与税の非課税は, 特別障害者については6,000万円まで認められています。
特別障害者の条件は,
●身体障害者手帳に身体上の障害の程度が一級又は二級と記載されている方
●精神障害者保健福祉手帳に障害等級が一級と記載されている方
●重度の知的障害者と判定された方
●いつも病床にいて, 複雑な介護を受けなければならない方 など
となっているので, 精神障害者福祉手帳2級は対象にはなりませんね。

選択肢5 誤り。身体障害者,戦傷病者,知的障害者又は精神障害者等が使用する自動車について,一定の要件を満たす場合は,申請により自動車税・自動車取得税を減免されます。精神障害者は1級のみなので誤りですね。

さて今日はここまでー。

カテゴリー: 第28回精神専門科目, 精神保健福祉に関する制度とサービス パーマリンク