第25回-精神専門60

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約3か月間にわたる準備期間を経て開講された講座は, 60名を超す受講者が集まり, 皆, 熱心に学んでいた。すべてのプログラムの終了時, 受講者から「講座で学んだことをこのままにせず, いかしたい」「実際に活動したい」などの意見が次々に出された。その後, 参加者の代表7人との話合いを重ね.ボランティアグループを立ち上げることとなった。J精神保健福祉士は, 「今まで行政や専門職ではできなかった, 地域課題に対応する新しい活動が期待されている」と伝えた。(問題60)

なんか句読点の位置おかしいような気がするんですが, 原文ママです。まあ僕もいつも誤脱ばかりなので人の事は言えませんね。これは事例の中では少し迷わせる問題でした。

問題 60 次の記述のうち, J精神保健福祉士がボランティアに期待したこととして適切なものを2つ選びなさい。
1 住民全体に対して公平に提供される活動を実施すること。
2 無償の人材として事業所の支え手になること。
3 ボランティア自身が社会で必要とされるものを考え, よりよい社会をつくること。
4 ボランティア自身の生活の質の向上や, 自分を見つめる機会とすること。
5 個人の自由意思に基づく活動であるため, 活動は自分たち自身で探すこと。

選択肢1 これは少し悩みましたが, 一応精神保健福祉に関するボランティア講座を受講したメンバーが中心なのでまずは, 精神障害を中心にしつつ発展して行くのを目指すのではないでしょうか。また, どんな内容のものにを目指すのかは精神保健福祉士よりもボランティア自身で決めることが必要です。

選択肢2  ボランティアはあくまで独自の組織であり, 事業所の意向とは独立した立場で動くものです。事業所の人的資源として利用することは間違いですね。

選択肢3 選択肢1で示したように, ボランティア活動はあくまで本人たちの自由意志において行うものです。「よりよい社会をつくること」というとちょっと大仰に感じますが, まあ正答ではないかと思います。

選択肢4 これも正答ですね。ボランティアは, 無償の活動ではありますが活動を通じて自らの生活の質の向上や, 自分を見つめる機会になります。

選択肢5  これは少し悩みました。個人の自由意志で行うものなので, その活動内容などに関しては, もちろん自分で探すことも大事です。ただ, 選択肢を読むと完全に単独で連携を取らないように読めてしまいますね。。ボランティアのベテランばかりではありませんので, できることとニーズとのマッチングも大事だと思います。ちなみに, 日本におけるボランティア活動の窓口は, 主に社会福祉協議会が担っています。一度お住まいの社会福祉協議会のホームページを覗いてみるといいかもしれませんねー。

今日はここまで。


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