第25回-精神専門67

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保護司に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 社会復帰調整官で十分でないところを補うことを使命としている。

2 厚生労働大臣が都道府県知事の推薦を受けて委嘱する。

3 就労し安定した収入を得ていなければならないとしている。
4 犯罪をした者及び非行のある少年の改善更生を助けることが使命の1つである。
5 性犯罪者処遇プログラムを担っている。

保護司に関する問題ですね。これは過去のカリキュラムの中に入っていない問題なので過去問のみの問題では少し解答が厳しかったかもしれません。

選択肢1    厚生保護法においては「保護観察官で十分でないところを補う」とされています。社会復帰調整官は, 医療観察法における精神医療観察を行う職名なので誤りですね。

選択肢2  保護観察所長の推薦により, 法務大臣が委託することになっています。これは今後も出題されやすいので注意が必要ですね。誤りです。

選択肢3 保護司の条件としては, 1) 人格及び行動について, 社会的信望を有すること。2)職務の遂行に必要な熱意及び時間的余裕を有すること。3) 生活が安定していること。4) 健康で活動力を有することとされています。

就労は条件としていませんね。一般就労しているとなかなか時間的余裕がないかと思います。保護司の年齢構成を見てみると訳75%が60歳以上であり, リタイヤした人が行っている例が多いのではないでしょうか。

選択肢4 これが正答。

選択肢5  これは難問ですが, 今後も出題の可能性がありそうです。性犯罪者処遇プログラムとは2004年に発生した奈良小1女児殺害事件を機に性犯罪者を繰り返す者への処遇を検討する世論が高まりこれに応える形で法務省が立ち上げたプログラムです。犯行までの行動を自己分析させる「性犯罪プロセス」「認知のゆがみ」「被害者への共感」など5科目があり, 刑務所保護観察所で行われています。直接保護司が関与するプログラムではないので誤り。

今日はここまでー。


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