第25回-精神専門77

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福祉系大学で精神保健福祉を学んだNさんは, 卒業後, 郷里である人口10万人のS市に採用された行政職員である。Nさんは, 市民のために精神保健福祉士としての知識や技術をいかしたいと希望し, 障害福祉課で精神保健福祉相談員として管内の精神保健福祉業務を担当することになった。

次のうち, Nさんの精神保健福祉業務として正しいものを2つ選びなぎい。
1 自立支援医療 (精神通院医療) に関する支給認定
2 自殺対策を目的とした調査の実施
3 措置入院に伴う精神保健指定医による診察への立ち合い
4 精神障害者保健福祉手帳取得の申請に関する等級の判定
5 精神保健福祉ボランティア講座の企画・運営

精神保健福祉相談員は, 保健所保健センターで, 精神障害者やその家族の相談に応じて, 病状の悪化を防ぐとともに, 社会復帰できるようにさまざまな援助を行う仕事です。
具体的な業務内容には, 管轄地域内の精神保健福祉に関する実態把握や訪問指導, 患者家族会などの活動に対する援助や指導, 教育や広報活動および協力組織の育成などが挙げられます。

選択肢1の自立支援医療 (精神通院医療) に関する支給認定 及び選択肢4の精神障害者保健福祉手帳取得の申請に関する等級の判定は都道府県の精神保健福祉センターが行います。両方とも誤りですね。

ちなみに判定基準は厚生省保健医療局長通知「精神障害者保健福祉手帳の障害等級の判定基準について」の中に書かれている「精神障害者保健福祉手帳障害等級判定基準」に従い, 判定材料として申請時に提出された診断書をよりどころにしています。

選択肢2 実際の相談以外の調査なども重要な仕事の1つです。正答。

選択肢3 精神保健福祉法第27条の3項には, 「都道府県知事は, 措置入院の診察をさせる場合には, 当該職員を立ち合わせなければならない。」とあります。措置入院は県知事の権限で入院させるためその機関の職員として精神保健福祉相談員が行う業務の1つです。事例を見る限りNさんは, S市に所属するとありますのでこれは県に所属する職員の仕事になるでしょう。また, 人口10万人と書いてある事からも中核市でもありませんね。誤り。この問題はちょっと難しい問題でした。

選択肢5 これが正答です。インフォーマルな社会資源に対して側面的に関与することも重要な仕事の1つですね。

さてあと3問。今日中にできるかなー。ダッシュでやってるので誤字が心配。

 


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