第25回-社会専門89

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問題89 社会調査の結果をグラフで図示する際の留意点に関する次の記述のうち適切なものを1つ選びなさい。
1 時系列で測定を行った結果のデータを図示するには, ヒストグラムを用いるのがよい。
2 利用者のサービス満足度を10段階で評価する5つの指標を用いて測定した結果はレーダーチャートを利用して図示するのがよい。
3 ある質問に対する複数回答方式への回答結果は, 円グラフを用いて図示するのがよい。
4 性別と所得額の関係を図示するには, 縦軸に性別をとり横軸に所得額をとった散布図を作成するのがよい。
5 ある質問に対する単数回答方式への回答結果の構成比を図示するには, 折れ線グラフを用いるのがよい。

これは比較的いけるかなあ。この科目は問題の難易度の差が激しいですねえ。

選択肢1 誤り。時系列ってのは, 時間に応じて動いていくデータです。例えば, ヘルパーを利用していた人の数が平成元年から25年までにどのように動くかとかそういうデータのことです。こういうデータの場合にはヒストグラムよりも折れ線グラフのほうがわかりやすいと思います。ヒストグラムは, データをいくつかの階級に分け, 度数分布表を作成してから描写するものなので, なんらかのデータの頻度をチェックするために利用されます。

選択肢2 正答。5つの指標という多面的な評価するためにはレーダーチャートが便利です。レーダーチャートは, 複数の項目の大きさを一見して比較するのに便利です。こちらを見れば, ひと目でイメージがわきますね。

選択肢3 誤り。円グラフはある選択肢を選んだ比率を示すのに有効なので, 複数回答にはあまり向きません。

選択肢4 誤り。性別は2つしかないので, 箱ひげ図が有効です。相関関係をチェックするには散布図がとても便利ですが, これは縦軸, 横軸ともに量的データであるときに有効ですね。

選択肢5 誤り。これは, 選択肢3で説明した, 円グラフが有効だと思います。折れ線グラフはわかりにくそうです。例えば「どの野球チームが好きですか?」という質問には, 折れ線グラフよりも円グラフのほうがわかりやすいですよね。

今日はここまでー。一日2問だと間に合わないかなあ。。

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