第25回-社会専門93

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問題93 ブトゥリム (Butrym, Z.) が示したソーシャルワークの3つの価値前提 (「人間尊重」「人間の社会性」「人間の変化の可能性」) に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 この3つの価値前提は, それら自体がソーシャルワークの実践から生まれたソーシャルワークに独自かつ固有の価値であり, 不可欠なものである。
2 この3つの価値前提は, 相互に等しい道徳的価値である。
3 「人間尊重」は, 個別的自由と普遍的自由との統合を図る人倫概念を示したヘーゲル学派の哲学による考え方を基盤とする。
4 「人間の社会性」は, 人間がそれぞれにその独自性の貫徹のために他者に依存する存在であることを示す。
5 「人間の変化の可能性」は, 環境の変化と人間の変化及び成長との因果関係に基づく決定論的な人生観に依拠する。

んー。なにこれなにこれ?あんまり精神の方では聞かない人です。そもそも「トゥ」をPCで打ち込むまでだいぶ時間かかりましたw知らべてみると, 社会福祉関係でもかなりマイナーな人みたいですね。このページを参考にさせてもらいました。選択肢1・2正直わからないのであんまり意味ない解説になると思います。どの出版社の解説も歯切れが悪いのでこの問題の前半のことは忘れてもいいと思います 。

選択肢1 誤り。うーん。なに言ってるの?って感じですねえ。「人間尊重」「人間の社会性」「人間の変化の可能性」はソーシャルワーク固有かというとそうではないような。。

選択肢2 誤り。ぐぬぬ。こういう概念でどちらかが優先とか, 同一とかの考え方を記述するはむずかしいような気がします。例えば, 「愛と平和」が相互に等しい道徳的価値ってわけでもないのですよねえ。ケースバイケースで変わってきそうだし。

選択肢3 誤り。人間尊重は, 「人間は, その能力や行動に関係なく, 人間であること自体で価値がある。」という考えです。この考え方はカント哲学の影響を受けているとされています。

選択肢4 正答。人間の社会性は, 「人間はそれぞれ独自性を持った生きものであるが, その独自性を貫徹するのに, 他者に依存する存在である」ということを指しています。

選択肢5 誤り。変化の可能性は, 「人間は, 変化, 成長, 向上する可能性を持っている。」という意味です。決定論的な人生観は「神様が全て決めてくださる」みたいな感覚なので, 誤りなのはなんとなくわかったかも。。

ううーこの問題疲れ果てたー。

カテゴリー: 第25回社会専門科目, 相談援助の基盤と専門職 パーマリンク