第25回-社会専門97

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問題97 ジェネラリストアプローチに関する次の記述のうち, 適切なものを1つ選びなさい。
1 生活上の逆機能が現れた問題の内的, 心理的原因と外的, 社会的原因の両方を意識し, 個人が社会関係のなかで自らのニーズを充足することを目指す。
2 従来のソーシャルワークの分類の枠を超えて, 社会構成主義の立場から包括的に援助を展開することを目指す。
3 ケアマネジメントと類似点が多いこともあって, 我が国においては高齢者福祉分野に特化して用いられている。
4 総合的, 包括的な視点からのニーズの把握と生活への介入が, セルフアドボカシーなど当事者運動の立場からは, 生活の管理統制につながるとして批判を受けることがある。
5 援助の過程においては, ミクロ, メゾ, マクロの各レベルごとに, それぞれ異なるジェネラリスト, アプローチ固有の方法が開発されている。

随分と詳しい内容ですね。ジェネラリスト・アプローチは, 1970年代から1980年代にかけて坂になった一般システム論エコシステム論を軸としたアプローチです。その中でも, ソーシャルワークの対象とする各分野に共通な概念, 知識, 方法, 社会資源など, 基本となる原理, 過程, 技術を示す基本的な部分を指します。一応, ざっとこちらを読んで見ましたけど。。

選択肢1 誤り。これって誤りかなあ。「環境との相互作用」という意味ではジェネラリストアプローチの基本的な考え方だと思いますが。。

選択肢2 誤り。自分コピペ。社会構成主義は, 現実の社会現象や, 社会に存在する事実や実態, 意味とは, すべて人々の頭の中で(感情や意識の中で)作り上げられたものであり, それを離れては存在しないとする考え方です。ソーシャルワークの中では, ナラティブ・アプローチなどがこの考え方を応用したものとして有名です。

選択肢3 誤り。そもそも分野にかかわらない包括的な考え方なのでこれは明らかにあやまりでしょうね。

選択肢4 正答。らしいですけど, わかんないなあ。いろんな出版社の解説見ても理解できない。だれか教えてー。

選択肢5 誤り。ジェネラリストアプローチは, 「ミクロ, メゾ, エクソ, マクロなどのあらゆるシステムサイズ」を援助の対象として介入」しますが, 「状況に応じて, 種々の実践モデルや実践アプローチを適切に組み合わせて使用する」とあります。固有の方法があるわけではないと思います。

さて一年目終了。ちょっと難しかったけど, この年は特に難しかったみたいなので, 明日からの2年目からはもう少し楽になるんじゃないかなあ。

 

 

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